ERで診察してもらう

14 years ago

前回はこちらから。

Toronto General Hospitalに着き、言われたとおり受付に紹介されてきたことを告げ、持ってきた紹介状の紙を見せると、まずホスピタルカードをつくるように言われる。

そこでカードを発行しているところに行き、そこの受付に事情を説明し紙をみせると、ERと記されているから、ERへ行けという。そこでもカードを発行してくれるとのこと。

確かに、診療科目のところにはER; TRAVEL と書かれてあるけれど。

不安を抱きつつ再びERへと移動。

ERでは、まず受付には名前を書く紙が置いてあり、自分の名前と書いた時間を記入する。この名簿の上から順に名前が呼ばれる。

30分くらい待って看護士に呼ばれ、血圧と心拍数と体温を測り、症状を説明する。

看護士は強い中国語のアクセントがある、仕事熱心に見受けられる女性だが、話せば長い話のところを、話をさえぎったり勝手に解釈することが多く、だから今説明してんじゃん、ということがたびたびあり、いらついてしまった。すると、大丈夫よ、落ち着いてくださいね、などとなだめられてしまった。誰のせいだ。

それにしても、私は本当にERでいいのか。他に私よりずっと辛そうなひとや緊急度の高いひとが大勢いるところなのに。私は緊急な治療が必要なわけではなく、詳しい検査が必要なだけなのだ。

ということは、私はかなり後回しにされるだろう、ということが予想される。

そこで、私は、紹介状をみせ、受付でこの紙をみせたらここにくるようにいわれたんだけれど、この紙にはTRAVELとも書いてあるし、ウオークインクリニックの医者はTRAVEL CLINICを紹介してくれたはずなんだけれど、私本当にERでいいの?と、聞いてみた。

彼女は、いいのよ、それは医者が判断することだし、あなたも具合が悪いから自分でERにきたんだし。心配ないのよ、と励ましてくれる。

ひとの話聞いてるのか。大丈夫なんだろうか。

ERの受付は寒かった。

それからまた待ち、名前が呼ばれると、ホスピタルカードの登録に呼ばれた。オフィスの部屋で住所などの入力とともに、再度ここへ来た理由やら症状やらを聞かれたので、再度説明した。

二人いた看護士が、隔離、隔離とささやいているのが気になった。

そしてまた寒い待合室で待つ。

さらに別の看護士に呼ばれると、処置室のような部屋に連れて行かれた。着替えて横になるように言われ、看護士はすぐ医者がくるから、と言ってでていった。

やはり私は隔離されたのか。部屋の外の廊下にはストレッチャーの上に寝かされ付き添いの家族とともに待っているひとたちが何人もいた。

薄い割烹着のようなものに着替え、硬くて細いストレッチャーの上に横になった。

もちろんすぐに医者はこなかった。

横になっていられるのはありがたかったが、部屋は寒く、かけるものはあったがコットンのシーツだけで、その上から着てきたコートをかけてひとりじっと医者がくるのを待つしかなかった。

続く。

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