そして、その後2週間たっても、ウオールマートから返信はなかった。
最終的にはJ次郎に校閲してもらったとはいえ、苦手な英作文、頑張ったのにな。せめてだれかに読んでもらえたのだといいけれど。
こうしてBBBにお世話になる番がやってきたのである。
ウオールマートのサイトで手ごろな値段の中華鍋をみつけて買った。この商品についてアマゾンなど他社のサイトでも調べてみてレビューもまずまずだったので、お得な買い物をしたと思い、楽しみに待っていた。
商品は迅速に配送され、ほどなくして受け取ることができた。ところが、問題をみつけた。
本体との接続部分の接着が甘く、取っ手の付け根がぐらぐらしている。危険そうだし、返品することにした。
オンラインフォームでは欠陥について具体的な説明をしなくてもよかったし、写真を送ることも要求されず、返品申請は簡単に済んだ。さすが大手。が、しかし、その2日後にカスタマーサービスから想定外のメールが届いた。
ダウンタウン内やちょっとした距離の移動なら、自転車があるととても便利なトロント。最近は新たにバイクレーンも整備され、自転車派にはありがたい。交通費もかからずエコだし健康にはいいし、自転車はおすすめなのだが、難点は盗まれやすいということ。
先日、J次郎の会社のクリスマスパーティーに行ってきた。
帰りはタクシーチケットがもらえるが、行きは自腹。
我が家から会場へは車で10分弱くらいの距離なので、タクシーを呼ぶことに。
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前回からの続き(前回はこちらから)。
共同購入サイトのトラブルといえば、日本では数年前にグルーポンのおせち事件が大々的にとりあげられ、結局グルーポンはCEOが謝罪し、購入したひとたち全員に返金するという措置がとられた。
さて、カナダでは、どうなるのか?
2時になった。それまで着ていた楽なスエットからジーンズに履き替え、外からドアが開かないように、ドアの前に椅子を置いた。約束は2時から3時の間、ということだったが、過去3回の経験からきっとくるのは3時頃だろう、という確信があった。窓から外をみるとどしゃぶりの大雨。あまりにも雨が激しいので、通行人が病院の軒下で雨宿りをしているのがみえた。これではますます遅れるだろう。
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先月、ダウンタウンのYonge&Dundasの交差点で、GILLETTEのイベントがあり、J次郎はシェーバーを無料でもらうことができた。
そして、今度は女性用シェーバー。
先日無料サンプルに応募しておいたのが届いた。
無料サンプルはこちらから(←クリック。GILLETTEのサイト)。
3回目のTravel Clinicの予約がとれたのは3月29日のことだった。
Public Healthから送られてきた検査結果の用紙を携えて診察に行った。
↓ いつきても和む待合室。寒々としたERのそれとはずいぶんな違い。
診察してくれた医師によると、初めて私が訪れたとき、症状からチフスも視野にいれていたとのこと。さすがその道の専門家である。血液検査では腸チフスにかかっていてもひっかからない場合もあるということで、検便をしたらしい。事実、インドで行った血液検査には、チフス菌の検査の結果もあったが、陰性だったのだ。
腸チフスについての説明もしてくれ、Public Healthからも念をおされたとおり、調理やデイケアでの仕事に就くことは菌が確認されなくなるまでできないことや、ひとに素手で食べ物を渡したりしないこと、を言われた。
もうひとつの心配はJ次郎だったが、1年半前、初めてのインド渡航前にチフスの予防注射をしていることで、感染する可能性は低いということだった。
このころには午前中は熱は36度台半ばから後半で、あがっても37度前半になっていた。下痢もしなくなり、体力もずいぶんと回復してきていてひとりでスーパーにおつかいにいくようにもなっていた。
これをうけて、今すぐに2週間から4週間ほど抗生物質をのんで治療することもできるが、2、3ヶ月してから再び検査をし、まだチフス菌が検出されるようならそのとき抗生物質での治療をすることもできる、好きなほうを選べといわれた。
私は、後者を選んだ。幸い仕事はしていないし、飲むとなったら4週間も抗生物質を飲み続けなければいけないのは、避けられるものなら避けたかったのだ。
さらに、インドのチフス菌はもっぱら抗生物質のききにくい耐性菌なのに対し、私のは珍しいことにそうではないことがわかった。不幸中の幸い。
こうして、とりあえず再度検査をして、菌が認められれば3ヶ月したらまた連絡をとり検査をする次第となり、ラボにてサンプルのためのボトルを受け取り家に帰った。
日本にいる母はチフスときいてものすごく心配したらしい。私もはじめ伝えようかどうしようか迷ったが、状態は悪くないので一応伝えておいたのだが。
カナダや日本の、若いひとの間では、チフスって何?というひともいるとおもうが、母の年代では恐ろしい病気のイメージが強いので、ちょっと連絡があくと、入院しているのではないかなどととても心配させてしまった。
その後、結局抗生物質を飲むことはなく、ほどなくしてチフス菌は確認されなくなった。インドにいた時に発症してから2ヶ月近くにもわたる闘病生活だった。
再びPublic Healthから連絡があったのは数日経ってからのことだった。
このころには数日間続いた38度台の熱は落ち着き37度半ばになり、毎日下痢していたのが2,3日に一度になった。
食べられるものも増え、J次郎に皿洗いなどしてもらっていたのが自分でできるようになった。
さて、Travel Clinicからはサルモネラ菌としか言っていなかったが、検出されたのはSalmonella Typhiということだった。
それは、チフス菌、つまり私はチフスにかかっていたということだ。
インドでは、マラリア、尿路感染と診断された。いずれも誤診だったということなのか。ここまでなんとも長いみちのりだったことか。
腸チフスって、時代背景が昔の小説のなかでよくでてきた疫病の病名だ。この現代においてまさか自分がなるとは。
抗生物質がなかった時代は恐れられていたが、現代では薬の入手が困難な貧困地域を除いて死に至ることはないらしい。
しかし、一体どこで感染したのだろう。ガンジス川での沐浴なんてもってのほかだし、僻地にいくわけでもなく、値段の高いところで気をつけながら飲み食いし、寝泊りしていたというのに。例外は、やっぱりあの、若いインド人と行ったゴア旅行か。それにしてもあの旅行中はさらに気をつけ、火が通っている熱いものしか食べなかったのに。
またさらに調べてみて、別の意味で日本に帰らなくてよかったとおもった。日本で腸チフスとわかったら法定伝染病ということで入院させられ、しかも隔離されたりするらしい。大騒ぎになっていたかもしれない。
また、腸チフスの合併症として、腎盂腎炎があるらしい。ということは、血尿が確認されたことからもやはり腎盂腎炎にもかかっていたのかもしれない。
さらに質問があるということで、医学用語には自信がないので日本語の通訳もつけてもらい、Travel Clinicのひとの質疑応答に1時間近く電話で答えた。
そして、本来ならば抗生物質を飲み終えて3日間以上あけなければならないところをすぐに検便してしまったことがわかり、再度の検便をPublic Healthに提出することになった。
結果は合計3つ提出したサンプルのすべてにおいてチフス菌が確認された。
これをうけて、Public Healthの担当のひとに、再度Travel Clinicに連絡をとり、治療を受けるようにと指示を受けた。