毎年、送ってくれるのを楽しみにしているカタログがある。
Veseysという種や球根を販売しているカナダの会社のカタログで、オンラインでも見れるが、無料だし、ふせんを貼ったり書き込みをしたいのであえて送ってもらっている。ケールの種ひとつとっても種類が豊富で、普段行くスーパーで売っていない種類のケールを育てることができるのは、ガーデニングの醍醐味。カタログのページをめくりながら、育成日数や育てやすさなどを比較検討して今年は何を植えようかと夢をふくらませつつじっくりと考えるのが楽しい。
ベランダでのミニトマトの栽培ももう三年め。種は、この、パッケージの、実がたわわになっている写真をみて即決めた。
さすがにパッケージの写真のようにはならなかったものの、毎年それなりに収穫を楽しんでいたが、今年は、ずっと気になっていた逆さ栽培に挑戦してみた。
⬇今年の春ころにはダラーラマでも売っていた。
高層アパートのベランダで栽培しているため、強風でとんでいってしまうのではないかと心配だったが、すくすくと育ち、本日、ついに記念すべきミニトマトの収穫ができた。
本当に、普通に鉢植えで育てたときよりも育ちがよかった。ただし、ミニトマト栽培にも慣れてきて、肥料をきらすとすぐに成長や実のつきにあらわれるということがわかり、肥料をきらさないように気をつけた。目覚ましい活躍するとはいえ、自作のコンポストの元肥だけでは全然足りないので、トマト用に水に溶かして使う肥料を買ってきた。もはやミニトマトだけは完全有機栽培ではなくなってしまったが、それでも無農薬なのでまだよしとしよう。
そして、期待していた病害虫の被害も改善された。
逆さ栽培大成功。
毎年様々な植物をベランダで育てているが、手間がかかるもののいつも種から育てるようにしている。
以前苗を買ったら害虫も一緒にお持ち帰りしてしまって以来、苗を買うのはそれが最初で最後となった。
高層アパートのベランダ故、害虫が蔓延してしまうときついのだ。
毎年、何か違うものに挑戦してみたくて、春先に種が売られる頃にはチェックしているが、今年はステビアをみつけた。
土壌改良にも良いというので種をスーパーで見つけたときは心が弾んだものの、買って帰って封を開けると、その細かさに驚いた。ステビアの種は針の先くらいの細さ。しかも少量しか入っていない。何とも頼りなげだったので発芽するかどうか心配だった。
一晩水に浸してから、浅いカップの中に湿らせたキッチンペーパーを敷き、部屋の中の暖かいところで、且つ乾燥させないように気をつけていると、数日で根を確認。自作のコンポストを混ぜた土の入った比較的大きな鉢に移し替え、再び土の表面を乾燥させないようにして待つこと数日。
ついに発芽。
発芽率もあまりよくないらしいので、発芽してほっとした。
~後日談~
その後ベランダのなかでも一等地ですくすくと順調に育っていっていたが、草丈20センチほど育っていたところで、ベランダにあらわれるリスの被害にあい、無残な姿で発見される。蘇生を試みるも手遅れだった。
それは5月のこと。近所のレストランでオーダーしたデザートの飾りについてきたミント。
茎を水に浸して一週間後。根がのびている。
それを鉢に植え替えておくとぐんぐんと育って夏にはこの状態に。肥料は自作のコンポストのみ。
ラム酒に漬けておけばミントが枯れてしまった後の冬の間もモヒートのカクテルが楽しめるし、乾燥させてミントティーにしたりして重宝してます。
ある日ふと気がつくと、初代の段ボールコンポストのカバーの表面の角の部分に、なにか茶色のすすみたいのがついていた。
コンポストをかき混ぜていたときにおいておいた木のテーブルのはげた部分の木くずだろうとおもいはらったら簡単にとれた。
しかし、しばらくしてまたすぐに発生した。
そこで直射日光に当ててみたところ、すっと消えた。
ところが、雨が降りそうになり、雨のあたらない日陰のところへ移動すると、またあらわれた。
そしてまた直射日光にあてる、、、の繰り返しをしていたが、ふと気になってインターネットで調べてみると、なんとダニらしい。
謎なのは、直射日光にあてると、きれいにいなくなるが、いったいどこへ行ったのか。カバーを裏返してみても跡形もない。
さて、増えても困るので、退治することにした。
箱のなかにも、表面にもいないが、カバーの表面の角にだけいるので、市販のハエなどの殺虫剤をまんべんなく吹きかけた。するとまたさっといなくなる。本当にどこへ行ったのか。
しばらくしてみてみたら、またうっすらと発生し始めていたので、今度はごく至近距離で、カバーにしみこませるごとく泡状に吹きかけた。
そして、それ以来発生しなくなった。
虫も入り込まなくなるだろうし、小さめのもので、冬場は家の中でやってみようか、などと考えていたが、ダニが発生したら困るので、冬場はコンポストは休むことに考えを改めた。
~後日談~
その後放置しておき、凍えるほど寒くなったらダニも発生せず、冬越し。そして、自作のコンポストで育った植物はあまりにも良く育ったため、それをおもうと段ボールコンポストはもはややめられなくなってしまった。
5月の半ばから始め2ヶ月半続けている段ボールコンポストに、生ごみを投入するのをやめることにした。
毎日投入し続け、もうずっしりと重くなっていた。温度をあげたいのでなるべく直射日光にあたるようにし、雨のときは濡れないように移動させていたが、重たくて持ち運びが辛くなってきていた。
そしてとうとうある日側面がやぶれてしまった。あわててガムテープで補強した。
今後は週一程度でときどきかき混ぜ、乾きすぎているようだったら水分の調整を行うことにする。
あわせて生ごみの投入は引継ぎとなった二代目がスタートした。
我が家では、動物性のものに関しては、肉、およびその骨は入れず、海老のしっぽ、魚の骨や皮は入れた。卵の殻は投入時にスコップで砕き、入れた。
果物の種も入れた。果物の皮は最初はおおざっぱに入れていたが、混ぜるのが楽なのと、早く分解されるので、1~2センチの大きさに切って入れるようになった。
揚げ物に使った使い古しの油を入れると翌日ぐっと温度があがった。
段ボールコンポストの生活にはずいぶん慣れた。
アパートなのでごみだしは簡単なのだが、ごみの量がずいぶん減った。
そして、初代のコンポストのカバーに異変が起きた。
長くなるので続く。
ベランダのてすりにかけておいた小さな鉢のコリアンダーが、いつのまにか咲いていた。淡い色でかわいらしい。
我が家では1メートル四方の箱庭のようなものを作って、それに土を入れて植物を育てている。
そちらでは、同じ時期に種を植えたコリアンダーも根をはり大きくぐんぐん育っている。
毎日アブラムシのチェックをしていたが、コリアンダーには一度だけ一匹だけみつけたが、その後アブラムシはみかけていない。
ある程度育ったので、葉をつかってJ次郎の好物を作った。
↑ 海老のセビ-チェ。中南米の料理。混ぜるだけのすごーく簡単料理。
そして今日はベトナムのフォーを作って、のせて食べた。
店で束になっているのを買うと消費に追われてしまうが、自宅で育てているとそんなことにもならず大変便利。
来年も種まき確定ハーブに決定。
ラディッシュの収穫をした。
種をまいてから6週間。直径4センチを超える大きさまで成長していた。もう一週間くらいはやくてもよかったかも。
↑ 大半は赤だが、白やピンク色も混ざっていた。
獲れたてを、スライサーで薄くスライスしてレタスとともにサラダにして食べた。瑞々しくておいしい。
ラデッシュは、日に日に大きくなるので、毎日の水遣りの甲斐があり、簡単だし育てるのが楽しかった。間引きした芽は、貝割れ大根のようなぴりっとした味で、スプラウトとしてサラダのトッピングにしても食べられる。
ベランダでダンボールコンポストを始めて6週間たった。
↑LCBOでもらってきた(無料)ワインの入っていたダンボールに、
↑ 使い古しの土を半分以上の高さになるまで入れ、
↑ 虫が入らないようにカバーをかける。J次郎の古いフリースの上着で作成。
去年、買ってきた土に虫がいたらしく、どんどん増えてそれはそれは大変な思いをして駆除した。最終的にはどこからかムカデ(ヤツデ?)が移住してきてからはぱたっと減った。
それに我が家では車を持っていないので、重たい土を調達してくるのは一苦労なのだ。
コンポストをはじめれば来年から土を買わなくてもすむかも、という期待がある。
コンポストはピートモスなどからはじめるのが良いらしいが、使い古しの土でもいいらしいので、お金と労力のかからない方を選択。
野菜のくずや果物の皮をいれ、土を少し加え、毎日かき回す。匂いが心配だったが、糠床と一緒で、きちんとかき混ぜ空気を入れれば臭くはならないというのは本当だった。
スコップでカシャカシャと細かく砕き、卵の殻も入れてしまっている。
肉類などのタンパク質はいれないので、なかなか温度が上がりにくかったが、3週間くらいで魚の皮をいれたところ、翌日から土が温かく感じ始めた。
初期費用0円からスタートしたダンボールコンポストは順調だった。
ところが、先日、かき混ぜているとき、ころっとした1センチくらいの白い蛆虫発見!!!
落ちついて調べてみると、どうやらハエの幼虫らしい。そして奴らには、油断も隙も許してはいけないことがわかった。
カバーもかけていて、かけ忘れたことはないのに何故?とおもったが、奴らは嗅覚が優れ、匂いをかぎつけすぐに卵を産み付けてしまうらしい。魚の皮など、コンポストに投入直前に、スコップをとりに行っているわずかな時間に卵を産みつけたのかもしれない。
また、ダンボールの継ぎ目にお尻を突っ込んで卵を産みつけ、かえった幼虫がその隙間からなかに侵入していくらしい。そこでどきどきしながらダンボールの外側の底面を調べてみたが、新たな卵はなかった。継ぎ目をガムテープでしっかり貼った。
さて、海苔に入っている食べてはいけません、と書かれている石灰を一袋コンポストによく混ぜ、ダンボール全部をすっぽりとビニール袋で覆い密閉して丸一日放置し、虫には窒息死してもらうことにした。
そして次の日、なかの土を全部だし、スコップでひとすくいづつダンボールのなかに戻しいれるという根気の要る作業をして、虫チェックをした。20匹くらいの虫は全て死んでいた。
白い卵が目立ちやすいように、ダンボールやカバーは黒など濃い色を選ぶのがよいだろう。
その後一週間ほどたつが、虫は発生していないようだ。
↑ コリアンダーの芽がでた。発芽するまでは家のなかにおいておいたが、発芽するのに3週間かかった。もう発芽しないのかとあきらめていて、そろそろ別のものを植えようかと思っていたところだった。
↓冷涼な春のトロントで、外でもすぐに発芽し、すくすくと育っているのはラディッシュ。4週間目。二十日大根という名前もついているとおり、20日で収穫できるのかとおもったけれど、まだもう少しかかる様子。
↓手前の1本は、スーパーで買ってきたロングオニオンの、捨てている根元部分を植えておいたもの。実はなんと2年目。去年の今頃、同じようにして10本近く植え、まさしくエンドレスに収穫できて、ちょっとした薬味に役立った。寒くなってほったらかしておいたが、なんと2本だけ越冬した。非常に驚いた。
その後ろのほうに見える無数の似たようなものは、2週間前、冷蔵庫のなかで芽が出始めたにんにくを植えてみたもの。実にたくましくすくすくと育っている。
↓種を植えて4週間目のレタス。発芽は早かったけれど、その後の成長はゆるやか。そろそろ間引き予定。
↓イタリアンパセリ。種から育てて一月半。去年も育てたが、今年は寒いのでなかなか大きくならない。
不況のなか、ガーデニングで野菜などを栽培するひとが増えているという。