LOBLAWSで受けた食物不耐性検査の結果が衝撃だったので、J次郎も受けてみた。
たった数滴とはいえ、J次郎は手が冷たくて血を集めるのに苦労していた。結局別の指にも刺してなんとか血をあつめた。
そして2週間後。あるはずの連絡がなかったのでLOBLAWSに買い物に行ったついでにブースに寄ってみると、結果がでているとのことだった。
正直言ってJ次郎にはほとんどでないだろうと予想していたのだが、予想に反してまたしても驚きの結果だった。
結果は、
MODERATE(中程度)が、卵白、卵黄、グレープフルーツ、レモン、ライム、豚肉
SEVERE(高程度)が、バナナ、オレンジ、サーモン
J次郎とは5年一緒に暮らしていて、同じものを食べているというのに私とこれほどの違いがあるとは。共通しているのはバナナだけ。
かんきつ類に弱いのがはっきりわかった。好物と嫌いなものには要注意というが、そういえば、J次郎の好物に、レモンメレンゲパイと、中華のレモンチキンがあった。あと、ジャマイカに行ったときに食べたオレンジをあの味が忘れられないと絶賛していた。かといって普段からかんきつ類をたくさん食べていたわけではないが、好物のものに要注意にあてはまる例なのかもしれない。サーモンも好きだし。
意外だったのは豚肉だが、カナダでは多いらしい。カナダで生産される豚肉に何か原因がありうるのかもしれないとのことだった。
ちょっと困るのが卵。大好きなケーキやドーナツなどのベーキング類はしばらくおあずけになりそうだ。
そもそもなぜJ次郎にも受けてもらいたかったいうと、ときどき鼻炎がでたり体を痒がったりしていたのがあった。ひどいときは仕事に支障がでることもあった。花粉のせいなのかもしれないとおもって毎日花粉の飛散値をチェックしていたが、あまり関係ないようだった。市販のアレルギーの薬すべて試してみたが効かなかった。なんとかしてあげたいとおもっていた。
そして最近、朝食にソーセージを食べた後しばらくしてきまって体を痒がっているのに気がついた。ただ豚肉に原因があるとはおもわず、ソーセージの添加物に反応しているのではないかとひそかに疑っていた。でも、ランチには毎日無添加の自家製のハムのサンドイッチを持っていっていたので、今から考えると一日のうちで豚肉を食べ過ぎていたことになるのだろう。ちなみにこういった遅くでる反応で食べ物が原因の場合、市販薬のアレルギー薬は効かないらいしい。
それに、太りやすいのもあった。座りっぱなしの職業とはいえ、それほど食べていないのにすごく太りやすいのだ。体に合わない食べ物が太りやすい体にしているということを知って、J次郎にもなにかあてはまるような気がしていた。そのほか、怒りっぽかったり、プチ鬱から集中力を欠いたりしていた。
大好きなラーメンやとんかつが食べられなくなることにショックを受けていたJ次郎だが、これで仕事や勉強に効率よく集中できるようになったり、気分が安定して毎日前向きな気分で暮らせるようになるのなら、その価値は大だ。
卵の場合除去するのにわかりやすい。私の場合大豆に非常に苦戦している。なんか良くならないとおもっていたら、大豆レシチンというかたちで、のど飴や市販のパン、スーパーで試飲したインスタントのお茶のなかに入っていて、愕然とするのだ。
幸いパンに関しては愛用のブレッドメーカー↓(我が家ではこれをつかっています)があり、
毎日のパンは買わなくても自宅で焼けるのが救いだった。我が家ではこの、アマゾンで買ったZOJIRUSHIのブレッドメーカーが大活躍している。とてもお勧めのブレッドメーカーで、このブレッドメーカーで焼いたパンを友達の家お呼ばれされた際ににお土産にも持っていったら、その友達もその後すぐに購入し、彼女も今では自宅で毎日おいしいパンを食べている。
さて、今回もこの検査、受けてよかったと心からおもった。
煩わせているものを取り除くことができれば、人生はもっと素晴らしいものになりうるのだ。
前回の続き。
LOBLAWSで受けたFOOD INTOLERANCE TESTの結果がでた。
予想以上に驚くべき結果だった。
MODERATE(中程度) とSEVERE(高程度)に分かれていて、
MODERATEは、まぐろ、バナナ、カカオ豆、トマト、杏、大豆、たら(COD),
SEVEREは、りんご、かに、パパイヤ、メロン、ターキー、なまず、そば
一番驚いたのがりんご。リンゴに反応するのは珍しいとのことだった。一日一個のリンゴは医者を遠ざけるっていうくらい健康には良い食べ物で、アトピーにも良しとされる食べ物だし好物でもあり、かなり積極的に食べていた。よく食べるものが不耐性を招きやすいということなので、その結果なのだろうか。
トマトも同様、ヨーロッパではトマトが赤くなると医者が青くなるというくらい健康には良いとされる食べ物。今現在ベランダでミニトマト逆さ栽培で育ててる最中。
ほうれん草はポパイで有名だけど、これも体に良いとされる食べ物。たまに食べるくらいだけど、最近ほうれん草の種を買ってきて、芽がでてきたばかり。
このなかで一番きついのは大豆。日本人として醤油がだめなのは本当にきつい。それに大豆レシチンというかたちでシリアルなど大豆油同様あらゆる食べ物に入っているので、もはや市販のものは食べられない。
ソバは何となくわかっていた。最後に食べた後首がかゆくてたまらなくなったのだ。
たらは、CODがだめなんだけど、同じタラの種類のHADDOCKは大丈夫。CODは冷凍庫に買い置きしてあった。
CODで思い出したこと。それはアレルギー科でアレルギーテストする一週間ほど前にタイカレーを作ったこと。次の日炎症がひどくなり、その3日後にインドカレーを作り、また炎症がでた。私はてっきり共通してはいっているチリペッパーが原因なのだとおもった。でも、こうして考えると、タイカレーにいれたCODと、インドカレーにいれたトマトが炎症の原因だったとおもわれる。
だから、アレルギー科の医者に推奨されたように食事日記をつけたとしても、その食事日記をもとに自分で原因の食物を特定することなど、検討違いをしてしまったりして難しいのだ。リンゴとトマトなんて疑ってみたこともなくって、小麦粉が原因だと疑い始めていたくらいだ。
調べてみると、結果にでたほとんどの食べ物は仮性アレルゲンだったり、花粉症の原因の花粉との交差反応を引き起こす可能性のある食べ物であるということがわかった。りんごなどは顕著らしい。
そういえば、この結果がでる前にも炎症がなかなかよくならなかったのだが、トマトとバナナとリンゴを数日間毎日食べていた。さっそくやめてみると、次の日から炎症が徐々にひいてくのがわかった。
今後MODERATE(中程度)の食べ物は3ヶ月程度、SEVERE(高程度)に関してはは6ヶ月除去すると再び食べられるようになるらしい。
とすると、牛乳をはじめとした乳製品に反応がでなかったのは6ヶ月以上口にしていないからか。大豆が再び食べられるようになるといいが。
しかし、SEVEREの反応のでたターキーなんて最後に食べたのは10ヶ月前、去年のクリスマスのことで、それまでも年一回食べる程度だったし、ナマズなんてほとんど食べた記憶はない。パパイヤも食べたのは一年以上前。これらはリストから消える日はくるのだろうか。
アトピーだけではなく、肥満や片頭痛、関節炎、腹痛、疲れ、眠気など慢性的に悩まされていて西洋医学では完治することのできない症状は、食物不耐性が原因になりうるらしい。
ちなみにカナダで会社や組織の団体保険に加入しているひとはNATUROPATHICというカテゴリーでカバーされるとのこと。我が家もJ次郎の会社の保険で全額カバーされるらしいのでさっそく申請した。
日本のテレビ番組で、○○を毎日食べると××にいい、というのをよくやっているが、それを信じて毎日食べちゃうとそれがかえって健康を害す原因になってしまうかもしれない。
週末は風邪をひいてしまってブログがアップできなかった。先週はJ次郎がひいていて、そのときのJ次郎と同じ症状だったから、J次郎からうつったのは間違いないだろう。
まず喉がいたくなり、くしゃみや鼻水がでて、頭が重い感じがした。J次郎は熱はでなかったが、私は熱がでた。週末にしたいことがたくさんあったから残念だった。
さて、前回の続き。
ST.MICHAEL’S HOSPITALのアレルギー科からさっそくドラッグストアに向かった。まずはLOBLAWSのドラッグストアをあたってみた。
正式な名称はFOOD INTOLERANCE TESTといって、ドラッグストアの脇にブースがあり、そこで受け付けていた。
費用は199ドルプラスTAX、120の食品の項目の検査で、15分あれば完了し、結果は1週間ほどかかるとのことだったのでその場でお願いすることにした。
問診があり、慢性的に悩んでいる症状などを詳しく聞かれる。そして、アレルギー検査とは異なるということがわかっていることを念をおされ、それにサインする。
カナダでは医学的には遅廷型のアレルギーはアレルギーとは呼ばず、しっかり区別されているのだ。
そして針で指の先に穴を開けて採血。
針で刺すのは一瞬ばちんとゴムではじかれたような痛みで、たいして痛くはなかった。採血も、数滴とるだけ。
すべてやってくれるのだが、私は病院から歩いてきたせいか手が暖かく、血が摂りやすいと言っていた。手が冷たいとなかなか血がでてこなくて時間がかかるそうだ。
そして後はまつだけ。私はすでにテストに対する知識があったせいで特に質問もなかったし、早く終わった。10分くらいだった。
これで痒みから解放される人生を送れるようになるのかもしれないとおもうと、まさに夜明けを迎える気分だった。
大げさに思えるかもしれないが、アトピー患者にとって、アトピーは人生の足かせになっているのだ。
いつまでも続く痒みに疲労しきって、勉強や仕事に集中できないばかりか、友達と会ったり外にでかける気力もなくなってしまったりする。
そしてなによりも辛いのは、アトピーとは無縁の人々の理解のなさ。かゆくなるからお酒飲みたくないと言うのに強制されたり。もちろんそういう人たちばかりではないのだが。
検査の結果がでるまで1週間待ち遠しかった。
続く。
*追記;その後LOBLAWSではこの検査の取り扱いをやめました。
アレルギー科に予約をとってもらったのは、3ヶ月前だった。アレルギー科は他の科よりも待つとは聞いていて、6ヶ月待ったというのも聞いたから、3ヶ月というのは短いほうなのかもしれない。
行ったのはダウンタウンにあるST.MICHAEL’S HOSPITAL。ヤング&ダンダスの広場から程近いところにある大病院。
待合室などなく、廊下に椅子が並べられて待合室も兼ねていた。冷房がきいていて寒かった。
医師は紳士的な中年の白人男性だった。
ひととおり問診をした後、アレルギー検査をすることになり、看護婦の後について別室へ。
血液検査のために血液を摂るのかとおもったら違った。パッチテストでもなかった。
小瓶に入った液体を一滴ずつ腕の内側に直接たらしていき、どれがどれだかわかるようにボールペンでそれぞれにしるしをつけ、そしてなんと、落とした全ての滴にたいして針の先端のようなものを皮膚に刺して放置し、皮膚の反応をみるという検査だった。数えてみると全部で56箇所あった。皮膚の表面に針をさしていくのだから、もちろんちくちくと痛い。小さな子供だったら泣くだろう。
それに、私は食べ物にアレルギーがないのはわかっていたからいいようなものの、そうでなかったらアトピー患者にとって拷問に近い。
20分後にまた医師に診てもらうまで、そのまま待機するように言われ、待合室兼廊下にでると、人々の視線がいっせいに私に集まった。隣に座った女性に同情されるくらい私の両腕は痛々しいことになっていた。
数カ所、みるみると皮膚の表面が赤く膨らんでいき、かゆい。すぐにでも拭き取りたかったが、じっと我慢するしかなかった。寒いくらいに冷房がきいているのが幸いだった。
検査の結果は予想していたとおりだった。カビと花粉に反応がでたものの、食べ物に関しては反応はでなかった。
もう10年ほど前になるが、日本でもアレルギー科にしばらく通っていたことがあった。そのときの検査結果も、食べ物に関しては陰性だったのだ。
しかし、半年ほど前、あることに気づいた。それは、私にとって大発見だった。
ここ何年か、旅行や、特に日本の実家に帰ると皮膚の状態が何故かてきめんによくなっていた。ストレスも関係しているだろうが、絶対それ以外になにかあるはずだとずっと考えていた。
あるとき、食生活の違いについて思いを巡らせていたとき、ふっとひらめいた。カナダで食べていて実家で食べなかったもの。
それはヨーグルト。
カナダでは、日本からわざわざヨーグルトメーカーを持っていって、アトピー対策のためにせっせと手作りしたヨーグルトを毎日欠かさず食べるようにしていた。だって、検査の結果乳製品にはアレルギー反応でなかったし、一般的にヨーグルトは腸内環境を良くしてアレルギーに効果がある、ということで推奨されているし。
毎日のヨーグルトをやめてみると少し良くなったので、このさい乳製品を一切と、ついでにおもいきって毎日の卵もやめてみると、ぐっとよくなった。
そしてある日、どうやら食物アレルギーには食べてすぐでる即時型と、数時間から数日後にでる遅程型、及び遅発型というのがあるらしいということがわかった。
普通アレルギー検査は即時型の反応を調べるもので、食べてすぐに反応する食べ物を調べることができるが、私の場合乳製品を食べてもすぐにはかゆみはでなかった。だからこそそばやピーナツアレルギーと違ってわかりにくいのだ。確かに、かゆくなっていたのはいつも食事してから数時間後だった。
さらに、遅延型、及び遅発型を調べる血液検査もあるということもわかった。
私は、今回、アレルギー科にて、この遅程型、及び遅発型を調べる血液検査を是非してもらいたかった。
ところが、医師は、君には食べ物のアレルギー検査はないね、もう君は知ってるかもしれないが、と言って、一枚の紙をくれた。それには熱いお湯でのシャワーはやめましょう、とか、おすすめの石けんなど、一般的な対処法が書かれた紙で、アトピー歴の長い私にはすべてすでに実践していることだった。
医師は続けて、もし乳製品と卵をやめて症状が改善されたのならば、今後も疑わしいものを除去することを続けるように、とのことだった。
これで診察終わりそうになったので、私は遅延型、及び遅発型を調べる血液検査について質問してみた。
医師の説明によると、それは例えばオレンジの酸に反応していたり、お酒を飲んでかゆくなったりするのと一緒で、食べ物に対しての敏感さの問題で、アレルギーとはいわない。
もしそれらを調べる検査をしたいのならドラッグストアでできるよ、でも高いけどね。それよりさっき言ったとおり自分で疑わしいものを除去するのが一番なのだが。と最後に締めくくった。
医師は簡単にいうけど、疑わしい食べ物の除去って、至難の技なのだ。だって食べてすぐに症状がでるわけでもないのだから。それは数時間後かもしれないし、次の日かもしれないし。
この日の数日前から、ましになっていたアトピーの症状が何故か悪くなっていた。乳製品や卵に加えて、食事日記の結果疑わしかった味噌や醤油含む大豆も除去していたし、小麦はしばらく食べていなかったし、もはや何に反応しているのかさっぱりわからない。一体これ以上何を除去したらいいのだ。
なんだか腑に落ちない気分で病院を後にし、その足でさっそくドラッグストアへ向かった。
続く。
↑地下鉄カレッジ駅の上にあるWINNERS
WINNERSは街中にあるアウトレットの店で、ブランドものや有名メーカーの服やバッグ、靴、などがその年の新作ではないものの半額くらいで買える。毎週違う商品が並べられ、タイミングがあえばレスポのバッグやコーチの靴も半額で買えるときもある。プラダのバッグをみかけたこともあった。
店員につかまることもなくこころゆくまで悩んで試着ができるので長靴やリーバイスのジーンズなど結構買っている。結婚式のときに履く探していた白いサテンの靴もここでみつけることができた。
インテリアグッズやグルメ食品も売っていて、先日行ったらマカを発見。
マカって免疫強化の観点からアトピーにもいいらしいので、買ってみた。
パウダータイプで、250グラムで9.99ドル。
毎朝食べるヨーグルトにふりかけて。
まずかったらどうしようかとおもったけれど、慣れると大丈夫。味は見た目と同じくきなこのように香ばしさがあって、やや酸味が感じられるかな。上の写真のように直接ヨーグルトに上からふりかけるとダマになるので、最初に大匙1杯くらいのヨーグルトでよく溶いておくと混ざりやすくて食べやすい。
アトピーに効いた!という実感ができたらそのとき報告します。
アレルギーもちにとって、風邪の症状であるくしゃみ、鼻水、頭痛などと鼻炎アレルギーのそれをみわけるのは難しい。
なんだかくしゃみに鼻水がとまらない、頭もぼおっとしてきた、というとき、風邪かも、とおもって風邪薬を飲んでも効かなかったりするんですよ、自己判断はせずに医者にかかるのが得策ですよ、と日本でアレルギー科に通っていたころの医者に言われた。
日本では鼻炎がひどく、実家ではティッシュは私のために買ってあるようなものだった。事実、2年ぶりに実家に里帰りしたときは、もはや常備ティッシュは道で配っているポケットティッシュしかなかった。
が、海外に住むと、鼻炎はおこらない。
シャワーを浴びてでてきたときの湿度差や、朝寝起きなどにくしゃみはでることはあるが、すぐにおさまる。
なので、カナダで生活していて、今日のように朝からくしゃみがとまらず、ティッシュが手放せないときは、風邪をひいたのだ、といえる。
そしてもうひとつ、最近気づいた自己判断事項は、アトピーの状態である。
風邪をひくと、アトピーがぐっと楽になる。
今もここ2週間くらい、季節の変わり目か、首とひじの内側がかゆく、ごわごわしてきたのが、すっかりかさぶたもなくなり、つるっとすべすべしている。
アトピーが治まっているのがうれしい私は、この程度の風邪に風邪薬などは飲まずに、ゆっくりベッドでごろごろ。
風邪をひいたのはつらいが、アトピーのわきあがるような痒みから開放されるのはうれしい。