トロントの気温は2度。晴れて、暖かく、絶好のスケート日和だった。
混む前にと、朝10時頃ハーバーフロントのスケート場へ着いた。すでに滑っているひとはいた。
トロントでは、市のスケート場は、滑るだけなら無料である。ハーバーフロントは、貸しスケート靴もあり、一番初めにカナダで滑ったときはここで靴を借りて滑った。
そして私たちは去年スケート靴を買い、近所のスケート場へ通っていた。長い冬を少しでも楽しむため二人でできる趣味を探していたのだった。
最初は全然滑れなかった。子供のころは滑れていたのに、すっかり忘れてしまっていた。
シーズンが終わるころには、おぼつかないながらもなんとかひとりで滑れるようになったが、今年はJ次郎の仕事の都合や、悪天候により全然行けなかったので、また忘れてしまっているのではないかと不安だった。
いつも滑っているスケート場と違って、ハーバーフロントは、手入れもよく、広々として滑りやすかった。滑り始めるとすぐに感覚がよみがえってきて、目の前に広がる冬のオンタリオ湖の景色を眺めながら悠々とスケートを楽しむことができた。