J次郎はNRI?

15 years ago

coco

yummygoathead

トロントのインド領事館にてビザをとったときのこと。受付のインド人の男性に、出身地を聞かれたJ次郎は、生まれた土地を答えた。その男性は、「それはインドのどこの州なんだ?」

インドにて、オートリクシャの運転手との会話。
運転手「どこからきたの?」
J次郎「カナダ」
運転手「ケララ」(アーユルベーダで有名な州)
J次郎「カ、ナ、ダ」
運転手「ケララ!」
このようなやりとりがさらに繰り返され、結局彼はケララ出身だと納得して去っていった。

空港にて、J次郎の名前が書かれた紙を掲げて待っていたホテルのドライバーは、J次郎があらわれたとき、カナダからの男性を待っていたはずなのにインド人が現れたとおもいびっくりしたそうである。

チケットを手配してもらったトロントの旅行社のインド出身のひと達も、インド領事館でも、インドのホテルでも、とにかくインド人のだれもがJ次郎をインド人とおもい疑わなかった。

ちなみにJ次郎はインド人ではなく、もともとは中南米の生まれである。確かに肌の色は似ているけれど。

インドでの会社の同僚いわく、J次郎はNRIにみえるそう。onesidentndian、つまりインドに住んでないインド人というところか。

それから、今日もインド人と間違えられたというエピソードをきくたびに私は楽しく聞いて笑っていた。ショッピングモールで、それこそJ次郎そっくりなモデルの写っている広告をみつけ、写真を撮ったりもした。

日本人はまだ少なく、中国人も日本人も見分けがつかないだろうから、きっと私たちはさしずめ中国人とインド人のカップルにおもわれてるんだろうなあ、などとおもっていた。

ところがある日、私がひとりで道を歩いていると、交通整理をしていた役人に、ネパール?と聞かれた。日本人だ、と答えると、へええという顔をしていた。それから気になって、服を買ったとき接客してくれたお兄さんに、「交通整理のおじさんに、ネパールっていわれたんだけど、そう見える?」と聞いてみると、彼はにこにことうなずいた。

J次郎はこの話を喜んだ。

どうやら私たちは、おもっていた以上にインドの風景に溶け込んでいたようである。
そういうことなら、ふたりともインド服に身を包み、外国人値段のある観光名所にて、インド人の値段ですむかどうか試してみたかった。インド人同士でも英語を使うので、言葉ができないのはあまり関係ないのだから。
また、オートリクシャの料金で無駄な戦いをせずに済んだかもしれない。

最近、カナダで、スリランカ出身のJ次郎の友達が結婚することになり、婚約パーティーに招待してもらえるそう。インドの職場で、J次郎が餞別にともらった、おめでたい席に着るインド服が役に立つ最初で最後かもしれないときがきたようである。それとなく友達にインド服を着ることを打診した。彼は、「いいけど、親戚に(J次郎と)よく似たひとがいて、そういうの着るとその人と見分けつかなくなっちゃうかも」とのことだった。

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