返品お断りの日に返品 2 ~canada computer~

15 years ago

前回はこちらから。

次の日、カナダコンピューターへと向かった。

J次郎がリサーチした結果、アジア人を連れていくとよい、とか、白人の店員と話すとよい、とかいうことだった。この場合、中国語はわからないが、私はアジア人なので、まあよしとして、前日話し込んだ白人の店員にまず話しかけるとこにした。実際彼は例の商品を選んだうちのひとりだった。

ところが、店につくと、その店員はいなかった。しかたないので、別の店員と話をするが、やはり答えはノーだった。ボクシングデーから3日間は返品交換を一切うけつけないということだった。それについてはその時点ではじめて気がついた。そこで、マネージャーと話をしたい、というと、その店員はマネージャーを呼びに行ったが、すぐに帰ってきて、マネージャーはあっちにいる、という。こちらに来る気はないらしい。

すぐそばの棚の裏手にいたマネージャーのところへ行き、J次郎が話を始めるとすぐ、前日のスーツを着込み、かしこまってにこにこした顔とはうってかわって苦々しい顔つきになり、J次郎の言葉に口答えしている。

このままでは、3日間は返品交換一切お断り、で押し切られてしまいそうな不穏な空気を感じ取り、私も応戦した。

店員が間違った商品を売った、Aという商品がほしいときちんと伝えて買ったのにこんなことありえない、とか、べらべらと、ことさら、間違った商品を売ったというフレーズを何度も繰り返し、強調した。

J次郎と比べて、私の声はよくとおる。決して叫んだり怒鳴っているわけではないが、さほど広くない店内にて、繰り返しこんなことを言われたら、他の客には筒抜けである。しかも私達は間違ったことを言ってごねて、返金を要求しているわけではないのだ。内部のパッケージも一切開けていない。

こうしたやりとりのあと、カウンターへと移動して、マネージャーは憎々しげに返品交換作業に取り掛かり始めた。いらつきながら、そばのほかの店員に、英語で、これは特別だからな、カスタマーサティスファクションだから。絶対に他の返品交換は受け付けるな、絶対だ!!!!と声を荒らげて怒鳴りつつ伝えた。そして私たちが持ってきた商品の中身をチェックし、そのまま他の商品とともに陳列棚に戻した。

もともと欲しかった商品とさらに他の商品の支払いをすべくレジに行った。そして支払いを済ませ、店員に笑顔でサンキューといい、店をでた。返品交換に関するチャージは取られなかった。

カナダの店では、オリジナルのレシートがあり、返品期間内であれば、わりとあっさりと返品交換が可能なところが多いが、この店ではそうもいかないようだ。

ちなみにカナダコンピューターは、現金で買うと安い場合が多いので、少しでも安く買いたい場合は、現金を用意したほうがいい。

私たちはまた来年のボクシングデーに、今回は見送って取り替えなかった他のパーツを換えるべく買いにくるだろう。

こうしてJ次郎のPCはいつも、さほど古くはならない状態を保っている。

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