やはり去年の今ごろだった。
我が家のアパートのベランダに黒い小さな動物がさっと横切るのをみたとき、同じ階のどこかで飼われている猫が散歩にきたのかとおもった。以前知り合いから、アパートのベランダでガーデニングを始めたものの、隣の家の猫のトイレになってしまったので、ガーデニングをあきらめたという話をきいたことがあり、私の鉢植えが心配になり、ベランダへでてみた。
リスだった。
ちなみに我が家は21階に住んでいる。
日本ですずめがあちこににいるように、トロントでもリスがあちこちでみられる。
カナダに来たばかりのころは野生のリスをみたのは初めてだったので珍しくてしかたがなかった。
カナダ育ちのJ次郎にとっては、珍しいものでもなんでもなく、私が立ち止まってじっとみている感覚がわからなかったらしい。
この時期、リスは長く厳しい冬に備えて、食欲が旺盛になり、肥えてくる。
わざわざ21階まで登って、餌を探しにきたのだった。
そして、今年も我が家のベランダ菜園に、せっせと穴を掘っている。