転職の落とし穴~M君の場合~

15 years ago

今日J次郎は面接へ行ってきた。

カナダでは一般的に転職を重ねていく場合が多い。J次郎も日ごろ求人をチェックしていて、今回、これは、というのに履歴書を送ったところ、面接の連絡がきた。

J次郎の職場の上司にあたるSさんも、エージェントに自身の履歴書を登録してあり、たまにエージェントから紹介の連絡がきている。

さて、今は不況のあおりを受け、解雇されてしまうひとが多い。J次郎の友達であり、元職場の同僚のM君も、解雇されてしまい、仕事を探していた。

そこで、M君のこともよく知るSさんが、彼女あてにエージェントより連絡がきた仕事を、M君に紹介した。

結果、M君はその仕事にめでたく採用となった。

ところが、仕事初日、案内されたのは地下にある部屋で、デスクとPCだけが並べられ、すでに数人の人たちが働いていた。

なんと、その仕事といのは、いわゆる、スパムメールを送るという胡散臭い仕事だった。

もちろん、最初Sさんにエージェントより仕事の紹介があったときと、M君が実際に面接をうけたときの話は、きちんとしたIT系の仕事だった。

そして、アメリカの企業として登録してあるためだとかなんとかの理由で、本来払われるべきものも払われないという。

怒ったのはSさんだった。彼女は、良い仕事についている。もし彼女が今の仕事をきっぱりやめて、転職していたら…。

J次郎は、重役との二次面接までいったが、結果はどうなるかわからない。しかし、もし今回採用されなくても、面接までこぎつけた彼の履歴書が通用することがわかったし、場数を踏む、という面でも次に活かせる良い経験をつめたのではないかとおもう。

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