スペイン夜行列車の旅9日目〜セゴビア〜

11 years ago

2012年2月4日(土)

8時のセゴビア行きのバスに乗るべくPRINCIPEPIO駅にあるバスターミナルへ向かう。7時半になってようやくバスの切符売り場の窓口があく。7時50分になりバスがきて乗り込む。席は全席指定席になっている。

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スペイン滞在最終日。

バスの中では睡眠時間の充足にあてられるはずだったが、20人くらいの子供の団体がはしゃいでいて眠れなかった。途中、山にさしかかると一面の雪景色。厳しい冬の寒さを避けるようにしてトロントからやってきた私達としては雪などみたくはないものだったが、子供達からは一斉に歓声があがった。子供の団体は山の頂上付近で降りていった。子供達が降りたとたんに、バスは一転して静かになり、残された大人の乗客達は一斉に席を移ったり、カーテンを閉めたりして、睡眠タイム。

バスは時間通りにセゴビアのバスターミナルに到着。

寒い。気温も低いし、風が冷たい。トイレで手を洗ったら水が凍えるように冷たかった。

なんでも、寒波がきていて、60年ぶりの寒さだという。どうりで私たちがスペインに着いたあたりからずっと寒かったわけだ。

バスターミナルの外にでると、吐く息が白く鼻の頭が寒さで痛い。

バスターミナルをでて曲がったところにあるパティスリー兼カフェでこの旅ではすっかり定番になった、カフェコンレチェを頼む。

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店はパティスリーだけあって、焼きたてのクロワッサンがとてもおいしい。

店をでて歩き始めるとすぐに水道橋がみえてくる。

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この水道橋は、ローマ時代から残り、今も使えるらしい。しかも石がただ積み上げられているだけというのだからすごい。

インフォメーションセンターで地図をもらう。日本語の現地情報の新聞があった。

町並みを楽しみながらアルカサル城まで歩く。気温マイナス5度。雪もちらつき始めた。寒さのせいか、歩いているひともまばら。

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セゴビアはツーリストフレンドリーな街で、日本語の道順があちこちにありわかりやすい。

城に着つくと、まだ時間が早いのか、寒すぎるせいなのか他に誰もいない。

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ディズニーの白雪姫のモデルになったといわれる城。

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天井も凝っている。

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窓の外には荒涼とした乾いた大地が広がっている。

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ステンドグラスも印象的。

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塔にも上ることができて、頑張って登ると絶景が眺められる。しかしあまりの寒さのため手がかじかんで、うっかりカメラを落として壊してしまい、写真が撮れなかった。
幸い部品が外れただけだったようで、この日の夜にはなんとか直ってそれからずっと使えている。

行きたいレストランの開く時間までまだ時間があったので小雪舞うなか街を散策。閑散とした街は幻想的で美しかった。どの家も冷気が入らないよう窓は木の扉で固く閉ざされていた。この寒さ、避けようと計画してきたトロントの冬と同じではないか。しかし、皮肉にも、このとき寒波の押し寄せるヨーロッパとは裏腹に、トロントは暖冬でこの日より暖かかったのだった。

13時半過ぎになり、セゴビア名物の子豚の丸焼きを食べに、La Cocina De Segoviaへ行く。ロスアルコス(Los Arcos)というホテルの一階にある。まずサービスで揚げ物がでる。パンもおいしい。前菜にはCASTILLO SOUPを頼んだ。熱々のスープが冷えきった体を温めた。今日は寒いですね、と話しかけると、レストランのウエイターは、いつもは暖かく、先週まで気温10度は越えてたんだけどねえ、と同情してくれた。

J次郎が頼んだのはセゴビア名物の子豚の丸焼き、コチニージョアサダ。足の部分がでてきて、ひづめもついていた。柔らかくておいしい。私はクリーミーな魚のバカラオを注文する。美味しかった。

レストランはバスターミナルからすぐのところにあり、3時半のバスに乗ることができた。

バスのなかは暖かく、お腹いっぱいで昼寝タイム。

マドリッドへ着き、ホテルへ戻る前に、EL INCONGLEへ寄ってお土産を買う。スペイン滞在最終日なのでお土産を買い込んだ。

⬇アンチョビ。カナダで買うより安いし、缶に入っていて平たくて小さくて邪魔にならないのでたくさん買った。オリーブオイル漬けなのがうれしい。

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⬇お土産には絶対はずせないサフラン。

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⬇オリーブはプラスチックのボトル入り。

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⬇からすみ

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⬇キャビア これはそのままよりクリームチーズや、クリーム系のパスタにして食べたほうが美味しかった。

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⬇マンチェゴチーズ これで908グラム、14.07ユーロ。

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⬇ アーモンドの甘いお菓子。

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ホテルのロビーでは宿泊客には18時から20時までグラスのCAVAが無料で振舞われた。ソファに座るとウエイターがすぐにいかがですか、と聞きにきてくれる。スパークリングワイン片手にくつろいでいい気分。図書コーナーがあり、日本語の本もみかけた。地球の歩き方に載っているせいか、最新版があった。

夜はさほどおなかが空かなかったので、部屋で買っておいた赤ワインをあけ、イベリコハムのスライスとマンチェゴチーズをつまむ。

荷物をまとめ、仮眠する。

夜中の2時に起き、ホテルをチェックアウト。

ホテルのあるグランビアからシベレスまではごくゆるい下り坂になっているので、近いのでスーツケースを転がしながら歩いていくことができた。

空港へ向かうバスの発着所のある広場は、パーティーから帰る人々で深夜にも関わらず賑わっていた。気温2度。風もなく暖かい。私たちが帰るころになって、私たちが期待していた例年の冬の気温に戻るようだった。

エアポートシャトルは満員だった。深夜で道が空いていたせいか、わずか15分で空港に到着。

午前3時45分。午前6時のアムステルダム行きのフライトだったが、KLMのカウンターはまだあいてなかった。4時過ぎて職員が到着、カウンターが開き始める。

朝6時のフライトでは当然免税店も開いていなかった。

スペイン、60年ぶりの寒波には辟易したが、ぜひいつかまた来たい。そのときもまた夜行列車のホテルトレインは利用したい。というか、ホテルトレイン中心に旅行の日程をたてたいくらい。

10日目、アムステルダムへ続く。

8日目はこちらから。

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