元旦にバンガロールからゴアへ移動

14 years ago

31日の夜7時。仕事中のJ次郎から電話がかかってきた。

「今夜仕事が終ったら皆でゴアに行こうと計画しているんだ。車と運転手を手配して、サービスアパートメントに泊まることになるとおもう。」

私は何故か気乗りがしない。でもJ次郎が行きたがっていたゴア。旅支度を始めてホテルでJ次郎の帰りを待った。

夜9時。再びJ次郎からの電話。暗い声。思えばこれは前兆だったのか。

「手配していた車が直前にキャンセルになった。今別の車を探しているけど、どうなるかわからない。」

それからなんとか別の車もみつかって決行となり、J次郎も帰ってきて、部屋の外は花火やらカウントダウンで騒がしいなか、シャワーを浴びたり荷造りにいそしんだ。

12時半。ホテルを出発。集合場所はJ次郎の会社。ホテルの車で向かうが、途中、通り道に住んでいるという同僚を迎えに行った。しかし、彼女の家は全然通り道じゃなかった。むしろ逆方向。彼女いわく、すぐそこ、5分くらい、だが、ホテルから会社まで30分くらいで着くところ彼女の家に寄ったため1時間かかった。

集合時刻の1時半に着いたが、もちろん私たちが最初。私たち含め男8人、女3人、合わせて11人プラス雇った運転手1人の旅だが、2時の時点で私たち含め4人。2時半になりやっと残りのメンバーが到着。ひとりはすでに出来上がっていて、ビーチサンダルにTシャツ、下着のパンツ姿で登場。皆20代前半から後半で、若いメンバーなのだ。なんだか先がおもいやられた。

とうとう出発できるかとおもいきや、先ほど家に迎えに行った同僚が携帯を落としたことに気づき、絶対に見つかるまで出発しないと頑と譲らず、出発は1時間遅れた。

出発した後、私たちのホテルから歩いて3分ほどのところを通過した。私たちはなぜ集合場所に行く必要があったのだろう。

車は2台で、私たちが乗ったのはさきほどのパンツ君が所有している車で、窓は手動という軽自動車だったが、朝になると、タイヤがパンクした。酔っ払っていた彼は長時間の旅に備えて替えのタイヤなどもちろん常備しておらず、街中でもなかったため、もう一台の車がタイヤを直して戻ってくるまで延々と待つはめになった。

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↑ 暇だったので車を降り、これを渡って柵を越えてみた。

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このようなほぼ同じ店がずっと連なっている。

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朝なのでにわとりがけたたましく鳴いていた。

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あ、むこうから野良犬がやってきた、とおもったら、

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野良豚だった。噛まれるから近ずかないように言われる。

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子猫発見。睨まれる。

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男の子が捕まえて得意げにみせてくれたが、猫猛烈に嫌がる。

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子猫達。やはり睨まれる。

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よくみると、ひよこたちが10羽くらいいる。

フロントガラスが曇るので窓を開けている必要があり夜は寒かったが、昼になると炎天下で暑かった。そしてさらに別のタイヤもパンク。修理に時間がかかった。このときはタイヤにネジがささっていた。

同僚のひとりがにこにこと、説明してくれた。このネジは取り除かれたあと、再び道路にばら撒かれるんだよ。そうすればいつも仕事にありつけるからね。私には冗談には聞こえないのだけれど。

車の持ち主のブリーフ君は二日酔いで運転できなかったが、この一件にうんざりした運転していた別の同僚が、後に強引に回り道をして予備のタイヤを調達すべく中古タイヤ屋へ行くが、ここでも1時間近く待たされる。ちなみに帰りみち、案の定タイヤに不具合があり使うときが来た、とおもったが、そのタイヤも空気が十分に入っていなく結局使いものにならなかった。

牛の群れが道路を横切るのを待ったり、食事したり、チャイ(紅茶)タイムやらでなんとか州境まで到達したのは、夜もふけてからだった。あともう少し、だったのだが、新年のお祭り騒ぎに伴うトラブルを回避すべく、ゴアへの道が封鎖されていて、後戻りして回り道しなくてはならなかった。

そしてホテルに着いたのは夜中の1時。私たちがホテルを出発して24時間が経過していた。最初に聞いていたのは、早くて9時間、だいたい12時間で着くとのことだったのに。

道も相当悪く、この24時間、一体何度私は後悔しただろう。自分の勘には従うべきだったと。

若いインド人が9人も集まれば予定どおりには進まないものであるが、J次郎は本当にうんざりしてしまい、本当は女子部屋と男子部屋に別れて宿泊する予定だったのを、私とJ次郎2人で1室部屋をとってもらった。部屋に入ってみて、これは正解だったと心からおもった。

ここのサービスアパートメントには2泊した。一応部屋にエアコンはあったがエアコンをつけると水がもれるのでバケツを置いたり、ベッドの下の立派なゴキブリの死体をみてみぬふりをし、蚊も殺したりした。2日後旅を終えてバンガロールのTaj west Endに着くと、天国に思えた。

私はこの元旦を一生忘れないだろう。

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