カナダでは、転職を繰り返してキャリアアップをしていくのはごく普通のことである。
浮いた通勤時間やそれにかける労力を有効に使える、今現在の在宅ワークという形態は非常に気に入っているものの、J次郎も常日ごろから、さらに条件の良い仕事探しにアンテナを張っている。登録しているリクルーターからも情報が入ってきて、興味をひくものがあれば、たまに履歴書を送ったり、面接に行ったりしている。
そして、忘れたころに、電話での面接が求人している会社より急にかかってきてうろたえることもある。
しかし、最近驚いたのは、一年前にリクルーターから連絡を受け、断ったものと同じ仕事のオファーが再度同じリクルーターよりあったのだが、一年前は自給にして23ドル、それが今は16ドルにまで下がっていたこと。同じ会社の同じ仕事なのに。
実は我が家でも不況の影響は受けており、J次郎の仕事も、今まで支給されていた手当てがなくなったりと、実質毎月もらう額面が下がった。J次郎の職場の同僚は、その上給料が下がったものもいる。J次郎には彼ら特技があったので免れたらしいが。
でも家賃は毎年数パーセントは確実に上がっている。
のんびりさせてもらってるが、そろそろ私も外で働くことを考えねばならないなあ、とおもっていた矢先、J次郎が単発で自宅でのデータ入力の仕事をみつけてきた。
それは150ドルで一度限りの仕事だったが、仕事ぶりを気に入ってくれて、200ドルにしてくれた。さらに、今後また仕事があるときは連絡してくれるとのこと。ぜひお願いします、と伝えておいた。
職探しにあたり、カナダにおいて口コミは重要。
リクルーターから紹介してもらったものの、例えば、給与面や職場があまりにも遠すぎるなどという理由で見送らせてもらった仕事でも、J次郎の現在失業中の友人に紹介したり、また、その逆のパターンもある。
そんなある日、やはりある友人が連絡をくれた。
それは、トロント市民の足、某公共交通機関の仕事だったが、仕事内容は現在のJ次郎の仕事と変わらない(マネージャー職ではない)が、給与はなんとほぼ倍、保険やいわゆる有給などの待遇ももちろん申し分ない。
さらに、彼女は、そして3年ごとにストライキ付きよ!!と、声を弾ませて教えてくれたそう。
、、、皮肉なジョーク。けど笑ってしまった。
そして、明日もJ次郎はネクタイをしめ、インドでオーダーメードしたスーツを着込み、面接へと向かうのだった。
(マネージャー職でもないのに、ITで面接にスーツを着てくるのはJ次郎くらいらしい。なかにはジーンズでくるひともみかけたとか。せっかく作った一張羅のスーツ、こんなときしか着る機会ないのだよね。)
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