88歳日本人女性の結婚観

17 years ago

日曜の朝、こたつにはいりのんびりとテレビをみていた。

90歳の中曽根元総理がテレビに出演していた。びしっとスーツを着てネクタイを締め、背筋が伸び、司会者の質問に答え政治のことなど自分の意見を述べていた。私は驚き感心してしまった。

2日前には2年ぶりに近所に住む祖母に会ってきたばかりだった。祖母は大正生まれの88歳。腰は90度近く曲がり歩くのもままならない。補聴器をつけているが、話しかけるときは大声をださなければならなかった。手がぶれてしまうので、趣味の手芸ももうできず、字をかくことすらできなかった。

女学校を卒業し、学校の先生をしていたが、お見合いで結婚。母曰く、姑に相当こき使われたらしい。5人の娘を産んだが、産後すぐに寝てるなんてもってのほかと、台所に立たされていたという。

そんな祖母の、結婚して大変な目にあうんだったら、結婚なんて別にしなくってもいい。という言葉は重みがあった。

頭もよく人一倍働き者で体力もある祖母は、今の時代に生まれていたらキャリアウーマンとして活躍していたことだろう。

祖母に会うたび、私は恵まれているということをひしひしと感じるのだった。

中曽根元総理は、若さの秘訣として聞かれたとき、バナナを食べていると言い、スーツのポケットからバナナを取り出してみせる映像が印象的だった。

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