1週間経過した。
椎茸はでてこなかった。芽らしきものがでる気配すらない。
そこで、かなりの時間を費やして調べたところ、私が購入したような丸太のものは、どうやらそんなことはよくあるらしい。
一緒に送られてきた説明書はごく簡単なものだったが、椎茸の発生自体はなかなか複雑な条件が必要だった。
特に私がはじめた冬という時期は、我が家のような機密性の高いアパート(日本でいうマンション)で育てる場合、室内は乾燥していて、一日のうちの昼夜の気温差も少なく、かといって水をあげすぎると菌が窒息したり、保湿のためビニールで覆うと気温が高いためカビが発生しやすい、という難しい時期だった。
それでも植えつけられた菌が元気だったら生えてくるらしいのだが。
そしてそもそも椎茸は春と秋に発生するらしい。
もう半ばあきらめているところもあるが、もしかしたら、という淡い望みをかけ、昨日から気温がぐっとあがり、湿度も高くなったのを機に、外にだしてみることにした。
いつもはじとっとした春先の雨の日は苦手なのだが、今年に限っては、そんな椎茸の生育にもっとも好ましい気候が楽しみで待ち遠しい。
~後日談~
しいたけの発生どころかかびがはえはじめてしまい、断念。残念な結果におわってしまった。いつか一戸建てに住むようなことがあれば屋外で是非またためしてみたい、とはおもう。