盗難にあったアマゾンの置き配分はすぐに返金されたものの、もうひとつの品はメーカーからサンプルとして直送されたもので、どうしようもなかった。J次郎はこの品をすっと楽しみにしていた品だったのでひどく落ち込んでいた。こういう品こそ置き配は避けたいが、受け取り方法はメーカーのみ指定することができたのでどうすることもできなかったのあきらめるしかなかった。
配達された日時はわかっているのでアパートの管理会社に、共有部分の廊下に設置されている、我が家の玄関ドアの真上の監視カメラの映像をみせてほしいと頼んでみたら、断られた。
15日後にステータスがdeliveredに変わった。そしてUPSステーションに行って無事に受け取れた。
この件は一件落着だけれど、別件でかなりがっかりすることが起こった。
置き配が盗まれたのだ。
オンラインショッピングGAPでセール品から更に50パーセント引きのプロモーションがやっていて、100パーセントメリノウールのセーターが税込みで22ドルになっていた。これはなんてお得なのだろう、と迷わず購入した。
10日後に旅行に行く予定があったが、支払い前に表示されたお届け予定日は、旅行出発日の前日。GAPは発送が迅速で、いつもお届け予定日よりだいぶ前に受け取っていたから、今回も大丈夫だろう、と、たかをくくっていた。
そして、旅行出発日前日のこと。
まだ届いていない。
羽田発の飛行機は予定通り午後4時半にトロントに着いた。その後何もかもスムーズで、自宅に着いたのが6時半。順調な帰路でラッキーだったな、と自宅に着きほっと一安心。さて、日本の親に無事に着いたことをメールせねば、と思ったとき、PCを忘れていることに気が付いて呆然とした。どうりで地下鉄の駅から自宅まで歩いているとき、今回は荷物が軽いな、と感じたわけだ。もっと早く気づこうよ、自分。せめて空港にいるときに気づいていれば、、、。
最後に使ったのは機内の中。そういえば前回、着陸態勢に入るときにフライトアテンダントからラップトップはラックではなく自分のバッグの中にしまうようにお願いされたのを思い出した。電波うんぬんもあるだろうけど、きっと忘れることも考慮の上だったのだろう。
やっとトロントでも理想の脱毛クリニックをみつけたと思っていた、のに。
大変心苦しいのだけれども、もうサービスを提供することができなくなりました。グルーポンに連絡を取って全額返金してもらってください。本当に申し訳ありません。
ある日突然送られてきた脱毛クリニックからのスマホのテキストメッセージに驚いた。通っていたブラジリアン脱毛(VIOエリア)のクリニックの、3回目の予約日の直前だった。
↑ 11月11日の戦没者追悼記念日にむけて
MUBIという映画のサブスクサービスを試してみた。
メジャーな映画を揃えているネットフリックスと違い、インディペンデントや古い名作などを観ることができる。観たいとおもうような日本の映画もあったので、無料で観れるお試し期間だけ登録していた。
本社からの返信はクレーム対応としてパーフェクトな回答だった。
私の主張を受け入れてくれ、今回のような不快な体験が起こってしまったことを詫びてくれた。この会社では従業員に対して人権問題に対応する研修を受けさせているが、外部から雇ったトレーナーにはそのような研修を受けてもらっていない実態を踏まえ、 全トレーナーに会話に気をつけるよう徹底して指導すること、そして、問題提起をしてくれてどうもありがとう、会社の発展に貢献してくれるので感謝します、という文も付け加えられていた。
さらに、地区マネージャーとおもわれる方も返信してくれた。その方も詫びの言葉とともに、指導を徹底します、今後も遠慮なく連絡してください、という真摯な回答をくれた。
ああ、これか、つい最近経験した不快な出来事が府に落ちた瞬間だった。
コロナ禍でずっと通えなかったジムに久々に通いだした。とはいえ、客足は戻っていないようで、フロアは閑散としている。
平日の午後というころもあり、広いフロアでウエイトトレーニンのマシーンを使っているのは、私のほかにはパーソナルトレーナーから指導を受けている客くらいだった。
そのパーソナルトレーナーは、パーソナルトレーニングの指導中、彼の客が筋トレのマシーンを使う間中も回数をカウントするわけでもなくずっと話していた。近くだったし、声も大きかったので話の内容が否が応でも聞こえてくる。社会情勢や政治の話などを絶え間なく話していて、彼の口からトランプの名前がでたときはついに彼の客から、トランプの話はしたくない、と言われて話を変えていた。
まずOHIPカードの紛失に関してはその日に訪れたひとたちのファイルを全部確認するなどして探し出す努力をすること、暴力的でもなく、従業員にハラスメントを行っているわけでもないものに対してセキュリティーを呼ぶのは間違っているし、まして本人にOHIPカードの番号を教えない、ということもありえない。スタッフがその日とった行動は会社が従業員に対して定めているものではない、という内容で、平謝りだった。
会社は私の訴えを受け止めてくれて、非を認めてくれたのだ。
そして、マネージャーとメールでやりとりしているときに、例のラボのスタッフから電話があった。
血液検査のため、採血をしてくれるラボに行った。
私の後ろにずっと並んでいた人たちが4人も次々に呼ばれていたので、これは私の順番抜かされているな、と確信し、席をたち、受付に向かった。
あの、私の番、、、と話し始めた途端に受付の男性は私の声を遮り、非常に威圧的な調子で「席に戻って!」と言い放った。ここでひるまずに、私より後に並んでたひとが4人も呼ばれているのだけど?と主張したら、彼は私の名前を聞き、私の血液検査フォームを探し始め、あなたの番は次、と仏頂面で冷たく言い放った。
この時、何か嫌な予感がした。そして、このすぐ後、その予感は的中してしまった。