チフス闘病記 

April 14, 2010 by admin · Leave a Comment
Filed under: 生活 

3回目のTravel Clinicの予約がとれたのは3月29日のことだった。

Public Healthから送られてきた検査結果の用紙を携えて診察に行った。

↓ いつきても和む待合室。寒々としたERのそれとはずいぶんな違い。

travelclinic

travelcclinic1

初めて訪れたとき、症状からチフスも視野にいれていたとのこと。さすが専門家である。血液検査では腸チフスにかかっていてもひっかからない場合もあるということで、検便をしたらしい。事実、インドで行った血液検査には、チフス菌の検査の結果もあったが、陰性だったのだ。

腸チフスについての説明もしてくれ、Public Healthからも念をおされたとおり、調理やデイケアでの仕事に就くことは菌が確認されなくなるまでできないことや、ひとに素手で食べ物を渡したりしないこと、を言われた。

もうひとつの心配はJ次郎だったが、1年半前、初めてのインド渡航前にチフスの予防注射をしていることで、感染する可能性は低いということだった。

このころには午前中は熱は36度台半ばから後半で、あがっても37度前半になっていた。下痢もしなくなり、体力もずいぶんと回復してきていてひとりでスーパーにおつかいにいくようにもなっていた。

これをうけて、今すぐに2週間から4週間ほど抗生物質をのんで治療することもできるが、2、3ヶ月してから再び検査をし、まだチフス菌が検出されるようならそのとき抗生物質での治療をすることもできる、好きなほうを選べといわれた。

私は、後者を選んだ。幸い仕事はしていないし、飲むとなったら4週間も抗生物質を飲み続けなければいけないのは、避けられるものなら避けたかったのだ。

さらに、インドのチフス菌はもっぱら抗生物質のききにくい耐性菌なのに対し、私のは珍しいことにそうではないことがわかった。不幸中の幸いか。

こうして、とりあえず再度検査をして、菌が認められれば3ヶ月したらまた連絡をとり検査をする次第となり、ラボにてサンプルのためのボトルを受け取り家に帰った。

日本にいる母はチフスときいてものすごく心配したらしい。私もはじめ伝えようかどうしようか迷ったが、状態は悪くないので一応伝えておいたのだが。

カナダや日本の、若いひとの間では、チフスって何?というひともいるとおもうが、母の年代では、恐ろしい病気のイメージが強いので、ちょっと連絡があくと、入院しているのではないかなどととても心配させてしまった。

続く。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

[Post to Twitter] Tweet This Post 

検出されたのはチフス菌だった

April 10, 2010 by admin · Leave a Comment
Filed under: 生活 

それからPublic Healthから連絡があったのは数日経ってからだった。

このころには数日間続いた38度台の熱は落ち着き37度半ばになり、毎日下痢していたのが2,3日に一度になった。

食べられるものも増え、J次郎に皿洗いなどしてもらっていたのが自分でできるようになった。

さて、Travel Clinicからはサルモネラ菌としか言っていなかったが、検出されたのはSalmonella Typhiということだった。

それは、チフス菌、つまり私はチフスにかかっていたということだ。

マラリア、腎盂腎炎、次はチフスか。なんとも長いみちのりだったことか。

腸チフスって、時代背景が昔の小説のなかでよくでてきた疫病の病名だ。この現代においてまさか自分がなるとは。

抗生物質がなかった時代は恐れられていたが、現代では貧しい地域を除いて死に至ることはないらしい。

しかし、一体どこで感染したのだろう。ガンジス川での沐浴なんてもってのほかだし、僻地にいくわけでもなく、値段の高いところで気をつけながら飲み食いし、寝泊りしていたというのに。例外は、やっぱりあの、ゴア旅行か。それにしてもあの旅行中はさらに気をつけ、火が通っている熱いものしか食べなかったのに。

またさらに調べてみて、別に意味で日本に帰らなくてよかったとおもった。日本で腸チフスとわかったら法定伝染病ということで入院させられへたしたら隔離されたりするらしい。大騒ぎになっていたかもしれない。

そして、腸チフスの合併症として、腎盂腎炎があるらしい。ということは、血尿が確認されたことからもやはり腎盂腎炎にもかかっていたのかもしれない。

さらに質問があるということで、医学用語には自信がないので日本語の通訳もつけてもらい、Travel Clinicのひとの質疑応答に1時間近く電話で答えた。

そして、本来ならば抗生物質をのみおえて3日間以上あけなければならないところをすぐにしてしまったことがわかり、再度検便をPublic Healthに提出することになった。

結果は3つ提出したサンプルのすべてにおいてチフス菌が確認された。

これをうけて、Public Healthの担当のひとに、再度Travel Clinicに連絡をとり、治療を受けるようにといわれた。

続く。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

[Post to Twitter] Tweet This Post 

尿路感染症の治療その2

March 5, 2010 by admin · Leave a Comment
Filed under: ハイデラバード 

それから処方された7日分の抗生物質を服用し終えたが、一時期に比べずいぶんよくなったもののまだ症状があるので、再度医者に電話した。帰国の日が迫っていたので不安だった。

薬を処方してもらうだけのつもりだったが、医者が来るというので、別にきてもらわなくてもよかったが、来てもらった。

そし再度問診し、5日分の抗生物質を追加してもらった。カナダに帰る2日前のことだった。

ハイデラバードには4週間近く滞在したが、そのうちの4分の3はホテルから一歩も出ずベッドで過ごしたことになる。

帰国の前日、このままホテルから空港へ直行するのはいやだったので、J次郎に付き添ってもらってホテルの近辺を散歩した。

nyouro4

↑ 街角の野菜売り。その他、バナナとかライムとかを自転車に積んで売りにくるひとたちもいた。

ホテルの裏手のあたりなのだが、別世界だった。のどかな世界が広がっていた。

昭和をおもいだした。

nyouro5

nyouro

nyouro6

nyouro2

nyouro1

nyouro3

帰国は大変だった。

なんとかカナダの自宅までたどり着いてそれはそれはほっとした。

一時期に比べるとずいぶんよくなっていたとおもったが、帰国後熱をはかると、常に38度前後はあった。いったい一時期、一番辛かったときははどれくらい熱があったというのだろう。

次に長期で旅行するときは絶対体温計も持っていこうと心に決めた。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

[Post to Twitter] Tweet This Post 

尿路感染症の治療

March 2, 2010 by admin · Leave a Comment
Filed under: ハイデラバード 

jinujinen

尿路感染症と診断された私。

さっそくインターネットで調べると、どうやら私は高熱や寒気などの症状から、尿路感染症のなかでも、腎盂腎炎にかかってしまったらしい。

抵抗力が弱っているときにかかりやすいよくある病気らしい。さては週末ハードロックカフェに行ったり、その次の日もパブに行ったりして調子にのって夜遊びしていたからか。そもそも水分補給していても、汗をかくので、おもったよりトイレに行っていなかったのかもしれない。

それでおもいだしたが、そういえばカナダにきてからも、たまに軽い膀胱炎の初期症状がでたことが何回かあった。具体的にいうと、排尿時にかすかな痛みを感じるのだ。

そういうときは、水をたっぷり飲んで努めて頻繁にトイレに行ってなおした。

今回は膀胱炎の症状などなかったので、膀胱炎などすっとばして腎臓まで菌がまわっていまったらしい。

さて、医者が処方してくれた薬はMONOCEFという抗生物質で、7日分の14錠で254ルピー(500円くらい)。

薬もホテルのひとが買ってきてくれる。ありがたい。

さっそくその夜から抗生物質を飲み始めた。

おもえばこのころが一番辛い時期だった。

マラリアの治療などしていたので菌が十分に蔓延してしまったのか。

食事はオレンジジュースとスイカを少し食べるだけだった。

強烈な寒気の後には熱がでて、大量の汗とともに少し解熱。これを一日に3回繰り返すのだが、発汗時に枕が濡れてしまうので、タオルをしいた。頭痛もひどく、J次郎が仕事に行った後には電気を全て消し、射光カーテンをひき、昼間から部屋は真っ暗の暗黒状態。

そして、菌を洗い流すべく、努めて水を飲みトイレに行くようこころがけた。

しかし、おもうように尿として水分を排泄できていないことに気がついた。

先ほど記したが、発熱のあとにくる発汗が、半端ではないのだ。サウナでサウナスーツをきているくらい発汗する。加えて薬の副作用か、下痢もはじまった。

そういうわけで、さらにがんばって水を飲むことにした。

医者は、2日で熱が下がると言っていたのでかなり期待していたものの2日経っても一向によくならず、帰国の日が近ずき焦っていたので医者に電話したりした。もう少し待て、と言われただけだった。

ところが、ちょうど薬を3日分飲み終え、数時間した午後、体がずいぶん楽になっているのに気がついた。そして、締め切られたカーテンのむこうの外の世界が気になる。

ふらふらしながらもそっとカーテンをあけてみた。すると視界に広がる青い空が気持ちいい。そこでカーテンを全開した。ベッドにもどり、いつまでも緑の木々と青い空を眺めていた。

それからはずいぶん楽になり、食事もスイカ以外のフルーツも食べられるようになり、ついに朝のブッフェにも歩いていけるようになったのだった。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

[Post to Twitter] Tweet This Post 

マラリアは誤診だった

February 23, 2010 by admin · Leave a Comment
Filed under: バンガロール 

23022010

食事を運んできてくれるウエイターたちはいつもベッドに伏せている私を心配してくれていたが、医者にマラリアと言われたんだと告げると、oops!とか、おおーー、それは残念でしたなどと言って同情してくれた。

インドでは人々にとってマラリアはよくある病気らしく、たいてい誰でも、自分の祖父のときは、とか、ああーしたほうがいい、こうしたほうがいい、という話を持っていた。

それとは対照的にイギリスからおくられてきたJ次郎の同僚は、その話を聞いて衝撃を受けていた。彼はヘビースモーカーで、外でタバコを吸うので蚊にもたくさんさされていたのだ。私も母から元気?などとメールがきていたが、返事できずに困った。

その昔、国語の教科書にあの坂をのぼれば海がみえる、という話が載っていたが、飲んだ直後にくる強烈な吐き気を覚悟しながら一度に4錠という大量のマラリアの薬を飲むたびになぜだかその一文が頭に浮かんだ。この薬を飲めば、きっと明日にはよくなる、健気にそう願ったのだ。

さて、3日分の薬を飲み終え、一晩経ってもよくなる気配はなかったので、朝再度医者を呼んだ。

J次郎に電話してもらったが、医者は4時過ぎにこれるという。J次郎が1時にはホテルをでるので、12時半までにはきてほしいというと、オーケー、オーケーなどといっていたが、電話をきる間際になって、じゃ、4時半までには行くから。結局11時から12時の間にきてもらえることになった。

きっと4時過ぎにくるんだろうなあ、とおもっていると1時近くに医者登場。

診察してもらい、もうマラリアの治療は終わったから、何かの感染症だろうから抗生物質をだす、という医者。

この、とりあえず抗生物質反対派のわたしに対し、J次郎が医者にテストを申し出てくれた。医者も、承諾してくれ、テスト後見合った抗生物質なり薬なりをだしてもらうことになった。

それで結果次第と私の状況しだいで何もなければそのままで、何かわかればその日の夜10時ころきてくれるという。J次郎に、9時半ころ医者に確認の電話をくれれば、10時半に行くから、と言って帰っていった。ん?10時?10時半?もはやどちらでもいい。

午後、看護士だか医者だか、ラボのひとだかわからないが男性がきてくれて、採血。血を採り終えると部屋のごみ箱に使い捨ての注射針をろくに包みもせずに捨てていった。

尿検査もあるので採尿もし、彼は帰っていった。部屋のなかでは律儀に裸足だった。部屋の外で脱いだのか、脱がれた靴をみかけなかったので、最初から靴をはかないできたのかどうかはわからない。

夜10時。フロントから電話があり、医者がきているという。ずいぶん早いな、とおもったが、そのわけは納得。

血液検査の結果から、マラリアではなかったことが判明。

尿検査の結果、尿路感染症ということだった。症状がよく似ているのだ。

ああ、、、そうですか、、、。

マラリアの薬自体は飲んでも害はないし、のんでいる期間はマラリアの予防になるしね、などとポジティブに考えてみるも、挫折。夜遊びはおろか外出せずずっとベッドにいるのでマラリアにかかる心配はゼロなのだ。

まあくよくよ考えても仕方ない。

新しく処方された抗生物質に望みをかけたのだった。

続く。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

[Post to Twitter] Tweet This Post 

Next Page »

  • Admin

  • Rate Me

  • Follow Me




      Questrade Democratic Pricing - 1 cent per share, $4.95 min / $9.95 max