ヘアードネーションして予想外に良かったこと

4 weeks ago

ヘアードネーションをした。

コロナ禍で美容院に行けず、ずっと切れていなかったのと、 美容院に行くのが面倒くさくてついつい後まわしになってしまって放置してしまった結果、腰まで届きそうなくらいの長さになっていた。

 

ついに、扇風機のすぐ横を通り過ぎるときに髪をおさえなくてはいけなかったり、ドライヤーのときにドライヤーに髪が巻き込まれないように気をつかったり不便なことが増えたことで、やっとのことで重い腰をあげて切りに行った。

トロントでいつも行っているところは日本人の美容師さんがいるところで、この日も日本人の美容師さんが対応してくれた。ジップロックと束ねるための輪ゴムを数本持参し、美容師さんにヘアードネーションしたい旨を最初に伝えると、やり方はよく心得ていて、問題なく髪を持って帰ることができた。

ちょっぴり気になったのは、へアドネーションする理由を再三聞かれたこと。自分にできることで社会貢献したいと思ったからです、ということを説明しても納得してもらえなかった様子。それだけヘアードネーションする人が少ないということなのかもしれない。

 

ヘアードネーションを知ったのはもう何年も前のことだった。

若いメキシコ人の知人が、へアドネーションをするために髪は伸ばしている、という話をしたことだった。そのときは、彼女のまっすぐで美しい豊かな黒髪ならドネーションに向いているよね、と納得したのだが、このとき私は誤解していたことになる。

彼女の髪のような、まるでシャンプーのコマーシャルのようなきれいな髪しか送ってはいけないと思い込んでいたのだが、必要なのは、31cm以上、という長さであって、髪の美しさではなかった。

切られた髪がそのままかつらに使われるわけではなく、かつらが出来上がるまでには、キューティクルを取り除くために薬品で処理されたりといった様々な人工的な工程をえる。 もはや髪そのものの美しさは関係なくなり 、軽く引っ張ったらすぐにちぎれてしまいそうなくらいぼろぼろの髪でなければ、大丈夫なのだ。 詳しくは日本のNPO団体である、 Japan Hair Donation & Charityのサイトが日本語でわかりやすく説明しているが、 白髪でも、カラーリングされていても問題ない。毎日のお手入れがシャンプーとリンスだけというような私のような髪でも大丈夫ということになる。

 

ただ、髪に良くない、ということはなるべくしないように心がけていた。パーマもカラーもせず、プールで泳ぐときは塩素対策にシリコンのキャップをかぶる、濡れた髪にブラッシングはしない、自然乾燥はせず、洗髪後はドライヤーでしっかり乾かす、その際熱風で乾いた後冷風をかける、UV対策に帽子をかぶる、そのおかげか、美しいとほめられたことはないが、美容師さんに髪の傷みを指摘されたこともない。

 

さて、家に持ち帰った後は、輪ゴムで留めらた4本の髪の束が入ったジップロックをぷちぷちの封筒に入れて2ドル硬貨を入れ、必要事項を記入した紙を同封して普通郵便で郵送した。 郵便料金は3ドル60セント。

送り先は、ANGEL HAIR FOR KIDS PROGRAM

検索サイトで調べて送り方がシンプルだったので決めた。

ここは、医学的疾患による理由で髪を失い、経済的にも恵まれていない状況にある子供たちのためにかつらを提供する団体で、一般からの髪の寄贈により運営している。該当する子供には、その家族に経済的負担を負わせることないように、無料で提供している。

 

贈り終えた後の清々しい気持ちといったらなかった。

この気持ちだけで十分に贈ってよかったとおもえたが、自己満足以外に予想外によかったこともある。

ドネーションしたと伝えた時の、カナディアンの反応がすこぶる良いのだ。 理由を聞かれることもない。まあ髪の話をするのはおもに女性だけれど、ここにカナダ人の社会貢献に対する意識の高さを感じる。

私の髪がばっさりと短くなったのに気づいた、とある施設の受付の女性にドネーションしたことを伝えると、まあ、それは素晴らしいわ、と彼女の顔色がぱあっと明るくなり、満面の笑顔になった。

そのとき以来、心なしかこの女性の私に対する態度が以前よりもずっと親密感を増したものになった気がする。

 

 

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