試合会場へは、6時から入ることができた。入り口で、なかで飲もうと思っていた先ほどのtailgateパーティーでもらったコーラは没収された。だが、全員に記念のTシャツを配っていて、XLしかなかったが、私とJ次郎は一枚づつもらった。
試合開始まではまだ時間があったので、ショップをのぞいてみた。エアカナダセンターは、アイスホッケーのトロントメープルリーフスと、バスケットボールのラプターズの本拠地である。メープルリーフスのグッズ、ロゴの入った子供用から女性用、大人用のジャージやTシャツなどの服は様々なものがあった。J次郎はラピュターズのキャップが欲しくなったようだった。
よくみると、値下げしてあるものもたくさんあり、半額以下になっているものもあった。その中でも、最終的に1ドルにまで値下げされているコーナーを発見し、1ドルの室内スリッパ2足と、やはり1ドルのリストバンド、2ドルのキャップを買った。
その後、ロジャースの懸賞のコーナーをみつけ、応募すると、メープルリーフスのロゴのはいった、フエルトのような厚い布でできたランションマット大の、barマットなるものをもらった。
アイスリンクが設置されているだけあって、中は寒く、着てきたジャケットの上から、先ほどもらったTシャツをさらに重ねてきた。
この日は正式には、プレシーズンであり、慣らしの試合らしく、両チームとも、選手をめまぐるしく交代した。
アイスホッケーは、激しく、危険なスポーツだった。選手は、ものすごいスピードで氷の上を滑りながら、押し合い、へし合いし、つかみあい、小競り合い、ぶつかりあったり、大きな音をたてて壁に激しく衝突したりした。選手同士のいざこざも頻繁におこり、相手につかみかかり、乱闘になると、観衆は、総立ちになり、歓声が沸いた。
このスピード、迫力、といった臨場感はテレビ中継では味わえないものがある。
選手が追う、小さな黒いパックは、私には速すぎてすぐに見失い、常に試合の流れを把握するのは少々難しかった。
また、天井から下がっているスクリーン上では、休憩時間や試合の合間に、いろいろ映し出されたり、行われたりするので、退屈することもなく、あっというまに時間が過ぎていった。
ちなみにこの日はメープルリーフスが勝利した。
帰りには、余ったコーラを配っていて、私とJ次郎は欲張り、ショップで購入したときに入れてくれた袋はずっしりと重くなった。
Tailgateパーティー会場を後にし、私とJ次郎はエアカナダセンターに直結しているUNION駅のなかのマクドナルドへ向かった。
マクドナルドは、価格に敏感なファーストフードチェーンであり、日本でも一時100円バーガーで話題になったが、ここカナダでも、$1.39メニューなるものがあり、ものによっては大変お得だといえる。
この日はふたりともダブルチーズバーガーを食べた。
ハンバーガーの味は、日本とカナダでは特に大差はないとおもっていたが、私より圧倒的にファーストフードを消費してきたJ次郎は、日本のほうが味が若干ヘルシーな気がする。フレッシュさが違う。ポテトの揚げたて具合、塩加減とか、ハンバーガーのつくりたて具合とか。日本で食べるほうが、おいしい気がする、とのことである。ちなみに私の好きな照り焼きバーガーは、カナダにはない。
さて、マクドナルドのなかで私のお気に入りは、いつも熱々のパイである。2個で$1.39。この日は、チェリーパイがあったので、1個づつを別の味にして、私はチェリーを、J次郎はアップルパイを食べた。
$1.39メニューは他にも何種類かある。私にとって、日本のコンビニの中華まんのような買い食いスナック感覚である。
私達は先ほどのパーティーでもらってきたコカコーラゼロの缶があったので、$1.39メニューの食べ物を組み合わせて頼み、いつものお決まりのコンボとは違うメニューとなった。
すっかり涼しくなった9月の初旬ころ、J次郎がある懸賞にて、アイスホッケーの試合のチケットを当てた。
ふたりともホッケー観戦は初めてだった。何日も前から楽しみにしていて、席や場所などをWEBで確認していると、その日はシーズン初日の開幕試合にあたるため、当日の試合前にTailgate パーティーが開催されるとの情報を得た。
誰でも、チケットを持っていないものでも無料で参加できるとのことだった。
さて、当日は快晴で、4時から開いているようだったが、会場には4時半頃着いた。エアカナダセンターより歩いて5分くらいのところに、駐車場の一角に臨時で会場が設けてあり、入り口では、IDをみせるとお酒が買えるしるしに黄色いリストバンドを巻いてくれた。
会場のなかには、頭にウサギの耳をつけ、黒いトレーナーを着て、うさぎの尻尾つき黒いブルマ(昔学校で女子が体育のときにはかされていた)をはき、黒タイツにエミュブーツ姿のバニーガール達がいて、小さな試供品サイズのダイエットコークを配っていた。ダイエットコークが冷やされている大きな樽が会場のあちこちにあり、コーラは飲み放題だった。
私とJ次郎はトロントメープルリーフスのチームのロゴである青いメープルリーフをフェイスペインティングしてもらったり、バニーガールと写真を撮ってもらい、首からかけられるようになったビニールのケースに、その場でプリントアウトした写真を入れたのをもらえたりした。
J次郎は満面の笑みで両脇のバニーガールの腰に手をまわし、写真を撮られていた。バニーガールのひとりの目が半開きになってはいたものの、できあがった写真の中のJ次郎はとてもよい笑顔をしていてなかなかいい写真だった。来るクリスマスには、是非義母に見せようとおもった。私の写真はというと、カメラマンは、ベリーグッド!!と言っていたのにもかかわらず、私の目は全部開ききっていなかった。両脇のバニーガールたちはきれいに写っていた。
そうこうしているうち、ステージでは先ほど配っておいた番号札をもとに、その後の試合のチケットの抽選が始まり、当選したひと達の名前が読み上げられた。けっこうな人数が当たるようだった。
他にも、ホッケースティックでゴールネットへ試し打ち体験などして、メープルリーフスのロゴのマグネットももらえた。
その他、いろいろ設けられていたが、全て無料だった。
お酒も販売していたが、値段は高めで、食べ物は予想に反してPizzaPizzaの小さなスタンドがひとつあるだけで、スライスで一枚5ドルもした。
膨らませていた想像よりも少し狭い会場は、長居するには飽きてきたし、そろそろお腹も空いてきたので、腹ごしらえのために、試合会場であるエアカナダセンターと直結しているUNION駅へ向かうべく、パーティー会場を後にした。
今にも雨が降りそうな重たい空の昼過ぎ、クーポンが使えない場合に備えて、他の店のことも考えながら、私とJ次郎はウェンディーズへと向かった。
私たちが行ったダウンタウンの店は、地下鉄College駅よりYongeストリートを北に向かうとすぐ、マリオットホテルの一階に位置する。
さて、クーポンは使えた。
50代くらいの女性がレジ上のクーポンの処理方法を尋ねると、マネージャーはすぐに来て、私たちに話しかけてきた。私たちのことを覚えていて、先日のことを詫び、料金を支払う段階になると、自分のおごりだから、と言った。
こうしてクーポンは使えるようになり、私たちは無料でチキンバーガーをいただくことができた。
ふたりともバッファローチキンバーガーを選んだ。450カロリー。
バンズから大きくはみだしたフライドチキンにはたっぷりと赤いソースがからまり、おいしかった。
ウエンディーズは質にこだわり、ハンバーガーには冷凍肉を使わず、新鮮さを売りにしている。そのせいか、J次郎は、KFCのチキンバーガーより肉はジューシーだ、と、言っていた。
しかし、おもいのほか辛かった。辛いのが苦手なひとは無理かもしれない。
その後、使えなかった場合、他に行こうと思っていた店の前を通り過ぎると、日曜の昼どきだというのに、その店は臨時休業していた。

ウエンディーズにてビッグベーコンクラッシックバーガーを堪能した後、しばらくして、ニュースレターを受け取った。
新メニューのBBQとBuffaloチキンバーガーのお知らせと、その1ドル割引のクーポンが送信されてきた。おいしそうだった。
チキンウイング好きの私とJ次郎は、Buffaloチキンバーガーを試すべく、再度クーポンをプリントアウトし、いそいそとウェンディーズへ向かった。
すると、断られた。
その店のマネージャーがでてきて、最近このクーポンをもってくるひとが多いが、ネットで流出している偽造されたもので、受け付けるわけにはいかない。とのこと。
以外な展開に驚きつつ、これは正式なウェンディーズからのニュースレターで送られてきたクーポンであり、ネットで出回っているものではないことを主張するも、マネージャーいわく、本社にも電話して確認したが、そのような事実はない、ということで、受け付けるわけにはいかない、けれど、10%割引にはできる、と、頑なにクーポン拒否。
マネージャーは決して横柄な態度ではなく、本社の電話番号と、彼自身の名前も教えてくれた。
こうして、空腹を抱え、すごすごと退散。J次郎のイチオシ、Harveysへと向かった。
さて、家に帰宅後、早速ウェンディーズの本社へ、この日起こった一切のことをメールした。
果たして返信はくるのか。
こなかった。
ので、店のマネージャーからもらった本社の電話番号に直接電話してみた。
電話にでた女性は、クーポンは偽造であると、断言した。そんなはずはないのだ。では、私たちが受け取ったのは、何だというのか。あらためて説明すると、確認してから、折り返して電話してくれるとのことだった。
翌日、generalマネージャーと名乗る別の男性から連絡があり、なんと、彼も、偽造であることを断言。彼は、そのときのマネージャーの態度などをしきりに気にしていたが、それが問題ではないことと、クーポンを受け取った経由について再度説明すると、一旦電話をきり、USAの本社へ確認し、ようやくクーポンの存在を認めた。そして、各店舗に知らせておくことも約束してくれた。
どうやら、以前偽造されたものが出回ったため、全ての店に、偽クーポンは受け付けないように通達したこと、そして本物のクーポンを配布していることを知らされていなかったという、連絡ミスが今回の原因であるらしい。
興味深く、意外な展開となった。
果たして、実際にクーポンは使えるようになっているのだろうか。
続く。
私にとって、お米、しょうゆ、みそ汁、お茶がそうであるように、ハンバーガー、ピザ、コーラ、ケチャップは、カナダ育ちのJ次郎の食生活に深く根ざしている食べ物である。
ダイエット中ではあるがハンバーガーは息抜きをかねてたまに食べにいく。大抵のファーストフードチェーンはWeb上にカロリーも載せているので、一日のなかで食べる量を調整すれば体重が増える心配もいらない。
テレビでウェンディーズのコマーシャルをみて、カナダに来てまだ試していないことに気づき、早速Webを覗いてみて、メニューやカロリーなどチェックしてみた。
すると、メーリングリストに申し込むと、スペシャルオファーが受けられるとのことだったので、申し込んでみた。
1週間ほどたって、Eメールにてハンバーガー1ドル割引のクーポンが送られてきた。
ネットで流出するのを避けるためであろう、まずクーポンプリンターなるものをダウンロードしてからプリントアウト。2枚まで印刷することができる。
J次郎と私は、ダウンタウンにあるウエンディーズへ行き、Big Bacon Classic burgerを頼んだ。550カロリー。
食べ応えがあっておいしかった。
J次郎はファーストフードのハンバーガーのなかではHarveysが一番おいしいというが、今のところ私の一番は、ウエンディーズになった。
J次郎は92kgあった体重を65kgまでおとした。あと5kg落せば目標体重になる。私もあと2.5kgおとしたくて、ふたりしてダイエット中である。
基本は、運動と食事の2本立てである。
まず、一緒に住むにあたって、ジム、プールつきのアパートへ引越した。ジムへは毎日行く。自転車も買い、週末はサイクリング。普段は歩けるところへはなるべく歩き、そうでないところへは自転車。
食事面は、無脂肪、低脂肪の食品を選び、自炊し、なるべく手作り。砂糖は買わず、かわりにノンシュガー甘味料をつかう。
無脂肪乳、無脂肪ヨーグルト、無脂肪サワークリーム、低脂肪クリームチーズ、などなど、その他日本ではあまりみかけない無脂肪もの乳製品もカナダでは充実してて普通に売っている。それらのものを利用すれば、低カロリーな食事作りもそう難しいことではないのである。それに、ここトロントはグルメ大国日本のそれと比べたら誘惑は少ない。
カナダ育ちのJ次郎は最初はもの足りなく感じたらしいが、今では外でデザートなど食べると甘すぎ、重すぎで半分で満足できるようになった。
レシピなどはこれから少しづつアップしていこうとおもう。
レシピなどはこれから少しづつアップしていこうとおもう。
先日参加してきた電気料金支払い戸別化説明会で、家庭における省エネのヒントなる説明書ももらった。
それによると、
とのことである。
カナダでは部屋を借りると、キッチンにオーブンとコンロが一体になったものと冷蔵庫が備え付けられている場合が多い。
オーブンは大きく、庫内は広いので、ターキーなども余裕で焼くことができるのであるが、なるほど、電気の消費量も多そうである。
我が家では、毎日食べるパンも手作りで、このオーブンで焼くので、活躍度は多い。電気も相当消費していることになるだろう。
カナダではオーブンに限らず、家電は(家電に限らないけれど)なんでも大きめ。電気コンロは4口あるし、冷蔵庫しかり、洗濯機しかり。ちなみに我が家の家電は省エネに配慮している様子はなし。
前回書いたとおり、政府が奨励していて電気料金が家賃に含まれなくなっていくのだったら、省エネ機能が考慮された備え付けの家電も一般的になっていってほしいものである。
トロントで手に入る、フリーニュースペーパーのMETRO紙の一面に、電気料金値上げの記事が掲載された日、我が家のドアにアパートの管理事務所より、お知らせの紙がはさみこまれた。
電気料金支払い戸別化への告知とともに、それに関する説明会のお知らせだった。
それに伴い、家賃が37ドル値下がりになります、などとも書かれていた。
我が家は賃貸であるが、毎月支払う家賃には、電気、水道(お湯)、空調(冷暖房)管理費などすべてが込みである。
J次郎は在宅ワークなのでふたりとも一日中家にいるし、料理も毎食つくる。毎月電気料金を支払うことになったら、37ドルより高くつくであろうことは間違いない。
そして、初雪が降った日の夜、説明会に参加してきた。
アパートは冷暖房完備で、オフィスのような空調システムになっているが、冷暖房は建物全体で一括で送り出しているので、戸別の電気料金には含まれないが、例えば、各部屋で暖房をONにするとその暖房を取り込むのにはファンが作動する仕組みになっていて、そのファンの作動は戸別の電気料金に含まれることになる。
さらに、お湯も建物建物でまとめてガスでわかしていて、これも料金にはふくまれないとのことだった。
そして、37ドルというのは、アパートで試験的に導入した部屋からわりだした値らしい。
しかし、ありがたいことに、導入は強制ではなく自由であり、導入しない場合はもちろん家賃の値下げはない、ということだった。但し、これから新たに契約、入居する部屋はすべて家賃と電気料金は別になるらしい。
ほっと胸をなでおろした。
家賃が下がるのだから、契約したほうが安くあがる場合が多い、などと業者は説明していたが、そもそもその37ドルというのは、怪しい。これから電気料金が値上がるのだから、すでにその値では通用しないはず。
我が家では契約はしないことにした。
家計圧迫の危機は免れた。
そもそもエコロジーの一環で、省エネのため政府が奨励しているらしかった。管理会社が他に所有するアパートはすでに導入されていて、今回このアパートが最後とのこと。
今後は電気料金込みの家賃というのは、少なくなっていくということか。
一晩寝て風邪もよくなったようだ。鼻のかみすぎで鼻の下がやや痛い。
風邪という免罪符を盾に、もう一日ごろごろしていたいところであったが、そんな日に限って、お米と牛乳が底をついていた。
私にはターキー消費という使命があった。お米を買いにいかなければ。
カナダのサンクスギビングは13日だった。もう一週間も経っていて、毎日食べていたターキーもあと少しでようやく食べ終わる。
何故かJ次郎がターキーを食べたいと言い出し、METRO(旧Dominion)で小ぶりなものを買ってきたが、それでも4.5kg。このブログのタイトルのとおり二人暮しなのに。
で、なんとか肉の部分は無事終了予定。
いずれも、鶏肉のかわりにターキーをつかった。おいしく食べれた。
さらに、残った骨はラーメンのスープを作るのに使ってすべておしまい、となる。
初雪が降るなか、私は冬用の上着をだし、外へでた。